直訳をすると『すべての人の為に、デザインすること』となります。"すべての人"とは『子どもからお年寄り・男の人と女の人・障害の有無・右利きの人左利きの人・外国の人そして怪我をした人・妊娠した人・乳幼児連れの人・大きい荷物を持った人など』のことをいいます。
それら『すべての人が利用しやすいように環境・建物・施設・製品などをデザインする』という考え方です。
そして、これらを具体的に進める為のものとして、アメリカの建築家であり工業デザイナーでもあった故ロナルド・メイス氏らによってUDの7原則が提案されました。
UDの7原則とは
原則1:誰にでも公平に利用できること(公平さ)
0歳からの誰でもが公平に利用できる環境を作る。
原則2:使う上で自由度が高いこと(柔軟さ)
誰でも使いやすく対応してくれるデザイン。例えば、ふろしき。どのような形のものも包めるし、何にでも対応ができます。
原則3:使い方が簡単ですぐわかること(単純さ)
簡単で分かりやすいデザイン。例えば、文字で説明することを絵を使って説明する。
原則4:必要な情報がすぐに理解できること(わかりやすさ)
感覚的なこと。五感に伝わるデザイン。例えば、テレホンカードは『くぼみ』を探せば、表と裏そして500円か1000円かがわかります。
原則5:うっかりミスや危険につながらないデザインであること(安心さ)
安全で事故を未然に防ぐこと。例えば、薬などで誤って飲むことを防ぐための表示。
原則6:無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること(省力さ)
労力が少なくて疲れないデザイン。例えば自動ドア。
原則7:アクセス(接近)しやすいスペースと大きさを確保すること(快適さ)
快適なこと。大きさや空間が十分で使いやすいこと。例えば、入口を大きくして通りやすくする。