
八尾市立久宝寺中学校(植野茂校長、児童数536人)で、9日、「高校授業体験‘出前授業’」が行われました。進路を控えた3年生に、高校の授業を体験させることにより、将来への進路に対する不安をできるだけ取り除き、進路選択への意欲を高めるために行われている授業で、平成17年から始まりました。市内の他の中学校でも、1つの高校から教師を招いて講義を行うことはありますが、複数の高校から同時に教師を招いて体験型の授業を行う、中高連携の出前授業を行っているのは市内で同校だけです。
出前授業では、液体窒素を使ってさまざまな物をマイナス196℃の超低温にし、変化を見る実験「-196℃の世界を体験しよう!」や応急処置の方法を体験する「家庭介護」、ボルトやナット類などの微細加工品を製造する市内企業の株式会社MPC森岡京介さん(代表取締役)による、ものづくりの魅力などについての講演「ものづくり啓発講座」など9項目の講座が開催されました。
ものづくり啓発講座については、昨年度から府が実施している「工科高校との次世代産業共同研究型人材育成事業」の一環で、同事業の指定校である府立布施工科高等学校と市内企業が合同で開催。大阪にはトップレベルの先端技術・技能を有する産業が多くあり、講座では地元の産業・企業の魅力を紹介しました。

講座は5・6時限目に同じ内容で2回行われ、2講座選択制。講座は3年生の教室や理科室などを利用して行われ、生徒は場所を移動して自分たちの選択した講座を受講しました。
「-196℃の世界を体験しよう!」の講座を受けた木田裕隆さんは「マシュマロや花を液体窒素に入れたら凍り、驚いた。液体窒素の不思議さを体験できてよかった。将来、こういう仕事に就けたら面白いだろうなと思いました」と目を輝かせて話していました。
また、製造業などの仕事について講義をした森岡さんは「製造業でも他の仕事でも『格好いい』『格好悪い』はその人次第!その人の仕事に対する取り組み方で変わります。ものづくりの現場は決して汚いところではないし、どんな仕事でも楽ということはありません。面白さは自分で見つけるものです。こんな仕事がしたいと思うことは、今から考えた方が良いです」と生徒に向けて今後の進路の参考になるよう熱いメッセージを送りました。