河内音頭で惜しむ夏
[2010年8月26日]
河内音頭発祥の地として知られ、日本三大地蔵のひとつ「八尾地蔵」の名で古くから地域の人たちに親しまれる常光寺(本町5、片岡英俊住職)の境内で、8月23日、24日の2日間、恒例の地蔵盆踊りが行われました。
常光寺の盆踊りでは、約600年もの間唄い継がれている「流し節」を聴くことができます。流し節は、物語を流れるように語ることからその名前が付き、そのルーツは南北朝時代にまでさかのぼります。同寺の地蔵堂が荒廃したため、お堂の祈願所として伽藍(がらん)を再建するときに、室町幕府三代将軍・足利義満が材木を寄進し、その材木が旧大和川を通って運ばれる際に唄われた木やり唄が由来と言われており、河内に伝わる最古の音頭となっています。
現代の河内音頭とは違い、太鼓だけを用い、ゆったりとした落ち着きのある独特のリズムが特徴。地元の人たちが昭和36年に「流し節正調河内音頭保存会」を結成し、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれ、現在に継承しています。
盆踊りは、本堂前の境内に建てられた高さ約5メートルの櫓(やぐら)周りで行われました。櫓から四方八方にちょうちんを吊し、櫓には数十枚のうちわをつり下げられるなおど、踊りの熱気で満ちている中に涼しさも演出。流し節は、午後7時ごろから保存会の音頭とりによって滑らかに始まり、その節回しに合わせて、浴衣姿の子どもらが同会メンバーの優雅でしなやかな踊りを真似て、踊りの輪に混じり楽しそうに踊っていました。