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八巻 ~河内名所図会を訪ねて その2~

[2011年8月26日]

河内名所図会を訪ねて その2

「郡川のほとりの千塚(せんづか)」の場面で、古墳から副葬品を掘り出している様子を描いたもの

 左の絵は、何をしている場面か分かりますか。よく見ると左側の人たちは何かを掘り出しています。掘り出された土器や勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)らしきものを見ている人もいます。

 これは、河内名所図会の「郡川のほとりの千塚(せんづか)」の場面で、古墳から副葬品を掘り出している様子を描いたものです。「千塚」の説明にも「窟中(くっちゅう)(※石室)より陶器の品類あるひは金環(きんかん)、鉄針(てっしん)、錬石(れんせき)の類(たぐい)(※副葬品)出る」とあり、江戸時代の高安古墳群で副葬品を求めた乱掘が行われていたことが分かります。

 明治時代に入ると、名所図会を参考にして、高安古墳群を研究しようとする人々が訪れるようになります。東京の大森貝塚を発掘調査したエドワード・シルベスター・モースや、古墳研究の父と言われるウイリアム・ガウランドなど外国人研究者が石室の実測などの調査を行い、日本を代表する遺跡の一つとして、海外に紹介しました。

 外国人研究者の調査は、日本人の考古学者にも影響を与え、東京人類学会を創設した坪井正五郎(しょうごろう)や藤井寺市国府(こう)遺跡の発見者で後に地理学者となる山崎直方(なおまさ)など日本考古学の発展に重要な役割を果たした人物らも、高安古墳群に関心を寄せました。

 名所図会では、洞穴のように見えましたが、横穴式石室の位置を正確に描いており、作者の秋里籬島(りとう)は、絵師とともに実際に現地を訪ねたようです。現地への探訪意欲をかき立てる正確な最新情報こそが、名所図会の人気の理由だったのです。

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