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第2号 ~高安山上を走っていた電車~

[2016年1月22日]

高安山上を走っていた電車

山上鉄道のイメージイラスト

 ケーブルカーに乗り、登りきった山の上に電車が走っている例は、世界でもスイスでしか見ることができない珍しい光景だといいます。
 そんな珍しい光景を、昭和5年12月25日から昭和19年1月7日まで八尾で見ることができました。近鉄大阪線信貴山口駅からケーブルカーで高安山へ登り、信貴山門まで現在は路線バスが運行していますが、このバスの運行経路に電車が開通していたのです。線路は2線、車両はデ5 形5 号で3 両在籍。現在のバス路線の中間駅である高安山霊園駅はなく、一気に高安山から信貴山門までを往復する窓の大きな山上電車だったといいます。
 昭和3年にこの山上電車を通す免許が下りて、工事が着工されますが、ケーブル路線で車両を引き上げる様子の写真は圧巻です(下の写真)。
 もともとは、信貴山への参詣者を見込んで敷設された路線でしたが、昭和12年9月に車両1両が事故で廃車となりました。

「近畿日本鉄道 80年のあゆみ」平成2年10月1日(株)近畿日本鉄道発行

 さらに、昭和16年8月30日に公布された金属回収令により「不急不要鉄道」とみなされ、鉄材供与するという国策も重なり、戦局が悪化する中で昭和19年に山上電車・ケーブルカーともに閉鎖となりました。
 戦後、昭和32年3月21日にケーブルカーは復活を果たしましたが、高安山の上に電車が戻ることはなく、駅舎も解体され、現在のバス路線に引き継がれています。高安山から降りた2両の山上電車は、伊賀線に移され昭和52年ごろまで走っていたといわれています。
 日本では唯一の存在だったという山の上を走る電車の話ですが、残念ながら走行する勇姿を伝えてくれる写真が現存していません。80年以上前、わずか14 年足らずの限られた期間だけ走っていた
電車について、写真や情報をご存じの方は、魅力創造室までご一報ください。

【PDFデータ】八尾魅力発見! 第2号~高安山上を走っていた電車~

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記事の掲載後に寄せられたお声について

・幼い頃に父に連れられて高安山の上を走っていた電車で信貴山に行った記憶があったが、八尾市内で嫁いできて子どもと一緒に登ったときには電車がなかったので、自分の記憶違いだと思っていたが、今回の記事で自分の記憶が間違いではなかったのだと知って、嬉しかった。

また、ケーブルについても
・昭和14年(1993年)に公開された高峰秀子さん主演の映画「花つみ日記」に信貴山急行鉄道が走っていた頃のケーブルの様子が撮影されていたはず。
・当時の信貴山急行鉄道が走っている写真はないが、画家の吉田初三郎氏が描いた鳥瞰図において、ケーブルから山上電車が書き込まれていた。

というような情報が寄せられました。現在、映画内容について調査中です。本当にありがとうございます。

これからも、八尾の魅力ある地域資源を随時紹介していきますので、ぜひよろしくお願いします。

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