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第5号 ~玉串川、桜をつなぐ物語~

[2016年1月22日]

玉串川、桜をつなぐ物語

当時の植樹の様子

昭和40年ごろの玉串川の光景について、当時この地の天台院住職で直木賞作家の今東光氏は、「『この川で鮒や鰻、獲れたちゅうと誰もほんまにしよれへん』。玉串川への水の流れ工合を見に来た源作どんは畔を隣りにしている弥っちゃんと肩を並べて感慨に耽った。底には泥がたまり、水は上流の染織会社から流れて来る無気味な紅い色に染まってチョロチョロと流れているきりだ」【昭和40年「小説新潮」発表『水なき川』より引用】と記しています。

 このような状況を憂えた、当時の山本仲町会長の黒川竹松氏が「川を美しく緑あふれる町にしよう」と呼び掛け、住民から1口500円の寄付を募ると、多くの賛意を得ることができ、8年物のソメイヨシノ桜の若木120本の植樹が始まりました。昭和40年1月、寒風吹く中で町会総出の思いを込めた行動の始まりでした。山本仲町会の行動は、大和町会にも影響を与え、寄付金の募集のほか、町会のレクリエーション費用も充てて、同年2月には約100本の植樹がされました。この行動に続いた青葉町会の住民も同様の方法で費用を捻出し、吉野桜約100本を植樹したといいます。

 町会全員での水やりや施肥、自宅前の雑草引きなどの献身的な奉仕が実り、夏には根が定着し、翌年春には美しい花を咲かせました。山本小学校から東大阪市境の約1キロメートルの桜並木が誕生した瞬間でした。

 現在では、玉串川の桜並木は約1,000本にまで増え、近鉄河内山本駅から北側2キロメートルと南側3キロメートルの川沿いに続く春の風物詩として愛されています。地域住民による『桜をつなぐ物語』に思いを馳せながら、桜を大切に眺めて次世代につないでいきたいものです。

 玉串川の植樹に関する写真やエピソードなどの情報をお持ちの人は、魅力創造室までご一報ください。

【PDFデータ】八尾魅力発見! 第5号~玉串川、桜をつなぐ物語~

記事の掲載後に寄せられたお声について

・近鉄河内山本駅から北側に約2キロメートル、南側に約3キロメートルとつながっている約1,000本の桜並木ですが、その始まりは北端部からはじまり、まずは山本駅側に広がったものだと言われており、ちょうど、同時期に、最南端の方から山本駅側に向かって植樹が広がったのとのお声がありましたが、確定的な情報はまだ得られていません。

・玉串川の桜をつないだ人々の物語について、ご記憶されている方、あるいは写真や映像資料などをお持ちの方、ぜひ情報をお寄せください。

 これからも、八尾の魅力ある地域資源を随時紹介していきますので、ぜひよろしくお願いします。

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