安全・安心のまちづくりを進める~北山本地区自主防災組織の取り組み~
- 安全・安心のまちづくり
現在、各地域では、その地域の特色を生かしたまちづくりを進めるため、各校区まちづくり協議会で順次「わがまち推進計画」が作成されており、多くの校区において「安全・安心のまちづくり」が目標に掲げられています。
今回は、地域において「安全・安心のまちづくり」を進める取り組みとして、北山本地区自主防災組織で行われている「自主防災訓練」を紹介します。当校区にはひとり暮らしの高齢者が多く、それらの人に対する災害時のサポートが課題となっています。そのような中、毎年地域で実施している防災訓練に、授業の一環として北山本小学校の児童が参加しました。訓練は、児童が校区内に住むひとり暮らし高齢者を小学校まで避難誘導する、というものでした。
- なぜ、小学生が避難誘導?
もし日中に災害が起こった場合、仕事などで外出している人が多いため、地域にいるのは子どもたちと高齢者だけになることが想定されます。そのような中、俊敏な動きがとれ、飲み込みが早い子どもたちに、日ごろから災害時の行動や近所の人を守る術を教えることの大切さを地域の共通認識として持っていたことが、今回実現に至った経緯となります。
- 普段つながりのない高齢者と子どもたちをつなげる機会に
今回の避難誘導訓練では、災害時の動きを学ぶことに加え、もう一つの狙いがありました。それは、「普段つながりのない高齢者と子どもたちをつなげる機会にする」ことでした。この訓練を主催した北山本地区自主防災組織本部長の向井正雄さんは、「当地区は『災害の発生後3日間は自分たちの力だけで耐え得るようなまちづくり』をめざして活動しています。今回の活動を通して、新たな交流や助け合いの輪が広がってほしい。また、小学校の授業の一環として地域と共に取り組む避難訓練は市内初とのことで、この活動が当地区から市内全域に広がっていくことを願います」と話していました。
【PDFデータ】まちづくりルポ vol.2 安全・安心のまちづくりを進める~北山本地区自主防災組織の取り組み~
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