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第15号 刷子と書いて「ブラシ」

[2016年1月22日]

第15号 刷子と書いて「ブラシ」

 現在、全国トップシェアの出荷額を誇っている八尾の歯ブラシ生産ですが、昭和30年から40年代にかけては今以上に盛んでした。昭和35年には「八尾ブラシ祭」というイベントが開催され、その中のコンクールで選ばれた「歯のクイーン」3人が市内をパレードするなど、まち全体で盛り上がりを見せていたことが分かります。
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パレードする「歯のクイーン」

 また、昭和42年発刊の『刷子名鑑』では、当時八尾市在住だった直木賞作家・今東光氏が、ブラシのPR文章を原稿用紙2枚程度で次のように記しています。
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刷子名鑑

 『天台院の檀家に刷子屋さんが多いせいか、住職になる途端にブラッシ通になって仕舞った。イギリスのベスト・ドレッサーは一着の洋服毎に毛並みの異なった刷子を揃えているものだが、日本のお洒落男もこれくらいのたしなみがあったら、八尾のブラッシはもっと売れると思う。日本の刷子の何十パーセントはこの小さな街で生産され、僕の小説や芝居やテレビや映画に登場しているのだが、刷子製造は家内工業から興って次第に大きな産業になりつつあることは頼もしい。化学製品より昔風な高級豚毛のブラッシの手触りと、羅紗の布地を滑る感触は古典的で懐かしい。ブラッシをかけない洋服は屑物と心得て好い。歯刷子もこの街の特産である。朝夕歯を磨くのは紳士淑女のたしなみで子供の頃から歯を磨く習慣は文明国の最上手段として家庭に広く普及されている。僕のテレビ対談で会う女優さん達は皆んな歯の美しい人ばかりで八尾の歯ブラシを使ってくれているなと喜んでいるが、1本の歯刷子を何年も使わずに時々新しい歯刷子を取替えることが歯にも良く紳士淑女のたしなみとも言える。』

 このほか、昭和39年には全国ブラシ大会で特別講演を行っていたことも記録されています。

 新しい八尾図書館内にできる「今東光資料館」では、今東光氏と本市の産業とのかかわりについても知ることができます。

 今東光氏とブラシとのかかわりについて情報をお持ちの人は魅力創造室までご一報ください。

八尾魅力発見! 第15号 刷子と書いて「ブラシ」

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