vol.4　広げよう！協働のまちづくり～「第10回やお市民活動まつり」から～

　最近、福祉や子育て、環境保全などそれぞれの目的を持って活動している市民活動団体が、町会や子ども会、PTAなどの地域団体と協力してイベントなどを行うことが増えています。これは、各団体がそれぞれの持ち味を生かし合いながら地域のニーズに応えるようなまちづくりを進めようとする流れの一つです。
　そこで今回は、大阪市環境局八尾工場内グラウンド（上尾町7）で開催された「アートやっちゃお！」の取り組みを紹介します。

　このイベントは、市民活動団体で構成される「やお市民活動まつり実行委員会」主催の下、毎年春と秋に開催されています。しめ縄作りやおもちゃ作りなどの体験教室をはじめ、動物とのふれあいスペース、マジックや沖縄民謡などのパフォーマンス発表、近隣住民が中心となって出店するガレージセールなど、それぞれの持ち味を生かしたブースが並び、当日は子どもから高齢者まで約1,500人の来場がありました。

　実行委員長の西田裕さんは、「今回の一番の成果は、八尾市ではなく大阪市所有の施設を新たな活動場所として開拓できたことと、これまで一緒に活動することが少なかった町会や市主催講座『シルバーリーダー養成講座』の卒業生とのコラボレーション（協働）が実現できたこと。これによって活動の担い手が広がり、次回の開催（5月11日予定）も期待できる。今後も、協働の場と担い手を広げていきたい」と話していました。
　普段の活動ではなかなか交流する機会のない団体同士がお互いを刺激しあい、イベントを作り上げ、参加者を盛り上げる。このようなしくみはまちづくりの原点です。市としても、こういった活動に対するサポートを、今後も積極的に行っていきたいと思います。