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平成29年1月号

[2017年12月28日]

ID:38809

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全国学力・学習状況調査の公表~「生きる力」を育むために~

調査の目的と概要

 全国の小学6年生と中学3年生全員を対象とし、学力および学習状況を把握・分析するための調査が4月に実施されました。

 本調査は、教育および教育施策の成果と課題を検証して改善を図るとともに、児童・生徒一人一人が学習の到達状況を正しく知り、学力や生活に目標を持ち、その向上への意欲を高めることを目的としたものです。

学力状況調査の結果から

 本市と全国の公立小・中学校の平均正答率を比較すると、小学校では、国語(活用)については昨年度よりも全国との差が縮小するなど若干の改善が見られ、算数(知識)については昨年度に引き続き全国水準でした。中学校では、すべての教科・区分において全国との差が少し広がりましたが、数学(知識)については昨年度同様、ほぼ全国水準となりました。

 各教科ごとに見ると、国語については小・中学校共に、文脈に即して漢字を正しく読むことはおおむね良好な結果でしたが、複数の情報から必要な情報を読み取ることや自分の考えを書くことには課題が見られました。算数・数学については小・中学校共に、計算問題は全国平均以上でしたが、小学校では数や式が表す意味を説明すること、中学校では言葉や式を使って考え方を説明することに課題が見られました。

学習状況調査の結果から

 本調査では、学力状況調査のほかに、生活や学習の様子にかかわる85の質問項目にアンケート形式で答える学習状況調査も実施されました。

 調査では、「自分には良いところがあると思う」という質問項目に対し、肯定的に答えた子どもの割合が昨年度よりも増えたことから、学習意欲につながる自己肯定感・自己有用感の向上がうかがえます。また、「地域・社会への関心がある」と答えた子どもの割合も増えており、地域と連携した取り組みの効果もうかがえますが、どちらもまだ全国平均を下回っている状況です。

 携帯電話の使用時間および所有率は昨年度同様、全国平均を大きく上回っており、家庭でルールを決め、適切に使用することが重要であるといえます。

 家庭での学習に関しては、学校の宿題をしている子どもの割合は昨年度より増加しているものの、計画立てた勉強や授業の復習をしている子どもの割合は、全国との間に依然大きな差がある状況です。

 基本的生活習慣の確立と家庭での学習習慣の定着は、学力向上に直結するものであり、今後も学校と家庭が協力しながらさらなる改善を図っていくことが大切だと考えています。

確かな学力の育成に向けて

 本市では、今後も小・中学校の学びの連続性を大切にした授業の工夫・改善や自学自習力の育成など、指導のさらなる充実に努めていきます。

 各家庭においては、基本的生活習慣や家庭学習の確立に向け、今後もご協力をお願いします。

 


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