道路や橋梁などの都市基盤施設の維持管理・更新における予算や人員、技術的課題解決や研究推進を目的とした八尾市と近畿大学理工学部との連携協定(平成28月3月18日締結)に基づく取り組みとして、平成29年12月19日(火)に、八尾市管理対象橋梁の維持管理に関する研修会を行いました。
本研修会では、職員が点検を実施していくための知識習得を目的として、近畿大学理工学部東山教授による「中小規模橋梁の維持管理ハンドブック」を用いた講義のほか、橋梁に関する先進的な取り組みを進めている自治体(新潟県・新潟市)の視察報告があり、橋梁点検時のポイントや他の自治体の取り組みを学びました。
また、事前に点検した橋梁の損傷状況等について、グループディスカッション、及び現地確認を行うことにより、橋梁点検における知識を深めると共に課題や今後の対応について、共通認識を図ることができました。
日 時:平成29年12月19日(火)13:00~
場 所:八尾市土木管理事務所(2階会議室)
内 容:第1部 座学
第2部 グループディスカッション・現地確認
参 加 者:近畿大学 理工学部 社会環境工学科 教授 米田 昌弘
教授 東山 浩士
(一般財団法人)災害科学研究所 古市 亨
石﨑 茂
(一般社団法人)近畿建設協会 山本 幸雄
杉若 武
八尾市 都市整備部 39名(第1部)
29名(第2部)
●講義内容
第1部
1.変状の種類と劣化・損傷機構の基本
近畿大学 教授 東山 浩士
2.点検・調査のポイント
近畿大学 教授 東山 浩士
3.先端事例研究派遣研修(新潟県、新潟市)の報告
八尾市都市整備部 土木建設課 主査 西尾 洋史
第2部
1.日常点検の事前結果報告、及びグループディスカッション
2.事前点検橋梁の現地確認
近畿大学 教授 米田 昌弘
教授 東山 浩士
(一般財団法人)災害科学研究所 古市 亨
石﨑 茂
(一般社団法人)近畿建設協会 山本 幸雄
杉若 武
●講師による意見
・橋梁点検の際は、第三者被害や致命傷となる損傷を発見できる能力が必要となる。
・点検記録作成時、異常箇所とする損傷の程度を職員によりばらつきが生じないようにする工夫が必要である。
・常にコスト意識を持ち、優先順位を付け、橋梁の補修を行う必要がある。