【令和元年12月号】わたしたちの人権について考えてみませんか～12月4～10日は人権週間～

人権とは、わたしたちが人間らしく生きながら、それぞれの幸せを築いていく権利であり、憲法においては「侵すことのできない永久の権利」とされています。すなわち、誰にとっても身近で大切なもので、日常の思いやりの心によって守られているものが「人権」であり、わたしたちすべては、人間として等しく同じ権利を持っている一人一人が「かけがえのない存在」なのです。

わたしたちは、自分の権利とともに、他人の権利と尊厳についても深く理解する必要があり、自分たちの力で人権を守っていかなければなりません。しかし現実には、女性や子ども、高齢者、障がいのある人、同和問題、外国人などにかかわる問題やインターネットによる人権侵害、性的マイノリティに対する人権問題など、さまざまな人権問題が存在しています。

人権の尊重が平和を守ることと密接な関係にあり、差別を撤廃し、人権を確立することが恒久平和につながるとの考えから、国連では人権についての国際的な共通の基準として、昭和23年12月10日の国連総会において「世界人権宣言」を策定しました。その12月10日を記念し、法務省と全国人権擁護委員連合会は、12月4日から10日までの一週間を「人権週間」と定め、人権意識の高揚を図っています。本市でもこの期間中、人権の尊重を広く市民に呼びかけるため、街頭啓発やポスター掲示などの啓発活動を実施しています。
人権尊重の社会の実現には、わたしたち一人一人が人権を自分自身に関わる身近な問題として、気づき、考え、行動することが大切です。「人権週間」を一つの機会として、改めて人権について考えてみましょう。