[2021年4月21日]
ID:56831
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二酸化炭素消火設備の誤操作や誤作動により、消火剤である二酸化炭素が放出され死傷者を出す事故が発生しています。
二酸化炭素を放出し、窒息消火により火災を鎮火させるための消火設備で、設定により手動式と自動式があります。
二酸化炭素は毒性(麻酔性)があり、高濃度の二酸化炭素を人が吸うと即時に意識喪失し、酸素欠乏症に陥り死に至る可能性が生じます。
一定規模以上の通信機器室、電気室、ボイラー室、機械式立体駐車場などに設置されています。
二酸化炭素などの不活性ガス消火設備を用いた場所は、八尾市内に20か所あります。
二酸化炭素消火剤の放出前には、音声(内容「火事です。火事です。消火剤を放出します。危険ですので避難してください。」)による警報が行われます。万一、放出されたときには消火剤を吸い込まないよう、速やかに退避し、むやみに近づかないでください。二酸化炭素消火設備が放出された場合は、すぐに119番通報するとともに、設備の設置・保守点検などを行った専門業者への連絡を行ってください。
火災でないのに誤って起動ボタンを押したときは、遅延時間(20秒以上:放出区域から退避するための時間)内に速やかに手動起動装置内にある「非常停止ボタン」を押し、消火剤(二酸化炭素)の放出を止めてください。
二酸化炭素消火設備が設置されている付近で工事等を行う場合には、誤作動や誤放出を防ぐため、ボンベ庫内の「閉止弁」を閉止するなど、もし誤操作があっても消火剤が放出されないようにしてください。
また、二酸化炭素消火設備を熟知した消防設備士や消防設備点検資格者を立ち会わせるなど、安全確保に努めてください。二酸化炭素消火設備の設置部分や隣接部分に関係者以外の者が出入りしないよう管理してください。
※過去には、消防用設備等とは全く関係しない空調設備の改修工事に伴うコンクリート壁の掘削により二酸化炭素消火設備の配線が短絡し、二酸化炭素が放出された事例もあります。
防火管理者や自衛消防隊員、二酸化炭素消火設備が設置された部分の利用者などに、二酸化炭素の人体に対する危険性、設備の適正な取扱方法、作動の際の対応方法、避難方法などを必ず周知してください。
八尾市消防本部予防課
電話: 072-992-2275
ファックス: 072-992-7722
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