令和3年度　人権教育研修講座　第1講

　八尾市では、人権尊重の教育をより一層前進させるため、人権教育推進上の課題や実践事例等について研修を行い、教職員の人権意識の高揚と資質の向上を図っています。
　第1講として、「在日外国人の現状と学校での支援の在り方について」と題して、大阪教育大学の米澤千晶特任教授による講義を、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、令和3年5月20日～27日の日程でオンデマンド配信しました。

　研修では、人権教育課担当指導主事より「八尾市の外国にルーツのある子どもたちの現状」について説明したのち、講師の米澤先生より、日本に来たばかりの子どもに対する具体的な支援方法や、日常言語と学習言語との違いについて、また、外国にルーツのある子どもたちが安心して過ごすことのできる居場所づくりの必要性などについてご講義いただきました。

　本研修での学びを、外国にルーツのある子どもたちへの支援に役だて、子どもたちが安心して学んでいける環境づくり、多文化共生の学校づくりを推進していきます。

【受講者の感想】（一部）
・具体的な実践例やプロジェクトのお話を聞き、実際にどのように支援しているのかを知ることができました。
・あそびの中での日本語指導は、とても参考になりました。国語が苦手な子どもや、支援学級の子どもの指導にも通じるものがあると思いました。
・来日直後の、サバイバル日本語習得期の子どもたちに、日本語をどう教えていけばいいのか、具体的な実践例も聞くことができて、学びがたくさんある講座でした。
・文化や言語の違いから、日本語指導が必要な子どもたちのストレスは、とても大きいものだと思います。まずは外国にルーツのある子どもたちの特徴や課題を理解すること、そして、子どもたちの文化を尊重し、認める環境づくりをしていくことが大切だと感じました。
・日本語を学ぶだけではなく、母語を大切にできるような環境を整えられるようにしたいと思いました。