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令和3年度 教頭人権教育研修

[2021年9月3日]

ID:59474

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令和3年度 教頭人権教育研修

 八尾市では初任者、人権担当者、管理職などを対象に複数の人権研修を実施しています。8月30日には、認定NPO法人国際ビフレンダーズ  大阪自殺防止センター理事長の北條達人さんを講師にお招きし、「自殺の未然防止及び対応の在り方について」と題して教頭を対象にした研修を実施しました。
《本研修テーマ》
人権尊重の理念に立脚し、学校における教育活動のあらあゆる場面において、子どもたちの人権感覚を育み、人権についての正しい知識・理解を図る学校経営のあり方等について研修し、管理職として必要な人権教育に関する認識を高め、学校における人権教育の推進及び充実に資する。

 北條さんが理事長を務める大阪自殺予防センターの名称にある「ビフレンダーズ」は「befriend」が語源で、「友だちになる」「味方になる」「助ける」などの意味があります。
 ビフレンダーは本当の友だちではありませんが、いっとき相談者の横に並んで、無条件無批判に話を聞き、感情に寄り添おうとする存在です。
 「寄り添う人は専門家である必要はなく、わかってくれる人がいるということが大切。家族だから受け止められないこともある。自分の家族だけで解決するのは無理。だからこそ家族ではない誰かの存在が必要。自分の価値観があるので横並びの関係になるのは簡単なことではないが糸をたぐりよせながら横並びの関係を築いていく。」と教えていただきました。

 また学校教育でも大切にしている「傾聴」と「共感」についてもご講義いただき、「傾聴という言葉はよく聞かれるが、『うん』、『はい』としか言わない聞き方は傾聴ではない。それは傍観者ぐらいの距離感で、横並びの関係には程遠い。」「『共感』とは同じ気持ちになるということではない。自分の考えとは違う部分に気づくことで、初めて相手のことをもっと知りたいという気持ちになる。『たずねる』と『受け止める』をセットにして『共感』ということをとらえてほしい。」といったお話をしていただきました。

 北條さんのお話からは、学校における相談の在り方・姿勢・相談体制や、SOSを出すことのできる環境をつくるための取り組み等、たくさんのことを学びました。今後も子どもたちが、自分・命を大切にし、同じように他者の存在・命の大切さを認め、様々な場面や状況下において、自他の存在・命を守っていけることを目標に、学校における人権教育をさらに推進していきたいと思います。

【受講者の感想より】(一部)
・日頃から様子をよく観察し、「いつもと違う」という変化を見逃さず、声かけしていくことが大切だと思いました。
・相談者の思いに寄り添う「ききかた」を心がけたいです。そして相談を一人で抱え込むのではなく、複数で「共有」しながら冷静に相談者理解につなげていきたいと思います。
・「傾聴・受容・共感」のあり方について「きく」が大切だということが印象的でした。声をかけることの大切さを意識しながら校内でも役割分担をしっかりとし、子どもたちが安心できる土台をしっかりさせて今後も対応していきたいと思います。

オンランによる研修参加

講義の様子

お問い合わせ

八尾市教育委員会事務局人権教育課

電話: 072-924-9854

ファックス: 072-923-2934

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