[2022年3月23日]
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時代は「令和」に入り、今東光が描いた「昭和」も少し遠くに感じられるようになってきました。
東光がふたたび創作へのヒントや活力を得、いわゆる「奇跡のカムバック」を果たすことができたのは、「八尾の人・まちの魅力」を客観的に見いだし、その価値に驚き魅了され、後世に残そうとしたことに端を発しています。
それが創作活動を続けるうえで一貫した動機であったことは、後年の「河内もの」のあとがき等、随所の記述にみられます。実際、多くの作品に八尾の「人情」「ことば」「自然」「文化」「歴史」等に関する記述が頻繁に登場し、時には小説の「すじ」から離れて、蛇足とも思えるようでもあえて補足的に描かれていて、「作品内に八尾の記録を残す」という東光の一貫した意志を感じとることができます。
そこで今回は、「新版八尾市史 民俗編」において「八尾の民俗が細かく記され、文学作品としての価値とともに、市域の民俗を知りうるかっこうの資料となっている」と解説されている東光作品の記述をご紹介し、東光と同じく河内に魅せられた写真家・田中幸太郎氏が撮影した当時の写真と対比しながら、「東光が描いた、現代に受け継がれる八尾の魅力」をテーマに通年で展示を行います。
企画展示チラシ
今東光らが河内に魅せられたいきさつとは
作家・今東光と写真家・田中幸太郎氏を紹介
今東光の小説と田中氏の河内の写真の対比
小説に描かれた「八尾の自然」も紹介
キンタイ(ニッポンバラタナゴ)も紹介
昭和20年代半ばの八尾市役所周辺の写真から
八尾市教育委員会事務局 八尾図書館内
今東光資料館
電話: 072-943-3810
ファックス: 072-923-2937