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令和4年度 校長人権教育研修

[2022年8月2日]

ID:64747

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令和4年度 校長人権教育研修

 八尾市教育委員会では、初任者、人権担当者、管理職などを対象に、複数の人権研修を実施しています。その一環として、7月29日に近畿大学名誉教授の奥田 均さんを講師にお招きし、「新型コロナウイルス問題と人権 -問われる差別問題の基本認識-」と題して、校長・副校長を対象にした研修を実施しました。

《本研修テーマ》
 人権尊重の理念に立脚し、学校における教育活動のあらゆる場面において、子どもたちの人権感覚を育み、人権についての正しい知識・理解を図る学校経営のあり方等について研修し、管理職として必要な人権教育に関する認識を高め、学校における人権教育の推進及び充実に資する。

 奥田さんからは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、感染者や感染者の家族、医療従事者や特定の職業に従事する人への差別や、民族差別、いわゆる「コロナ差別」が生起したこと、こうした差別の実態があることで、感染者は差別(忌避、排除)を受けるのではないかという不安・怖さから、当事者として訴えることができなくなったり、検査や通院をせず、感染を隠したりすることに、差別の現実が見えにくくなったり、感染が拡大してしまったりしている状況についてのお話がありました。そして、このように差別の厳しさが差別の現実を覆い隠してしまうことは、多くの差別問題に共通していることであること、だからこそ、学習を通じて差別の現実に対する正しい理解を共有し、社会問題として差別の問題をとらえ、差別解消に向けて誰もが当事者として取り組んでいくことの必要性と、その具体的な実践についてのお話がありました。
 奥田さんの「差別は社会問題であり、それは人間が創り出したものである。人間が創り出したものである以上、人間の取り組みによって必ず解決できる。だからこそ学び、取り組むのだ。」という言葉をしっかりと受けとめて、子どもたちが自他の人権を大切にし、差別のない社会の担い手となることを目標に、学校における人権教育をさらに推進していきたいと思います。

【参加者の感想】(一部)
・差別について具体的な事例を出して説明していただき、とても整理ができました。中でも「現実認識における実感主義の克服」という点について、あらためて自分自身に問いかけることができました。厳しい差別ほど見えにくいという意味をしっかりと受け止めて、学校運営にいかしていきたいと思います。
・「差別問題の基本認識」について提案されたことについて、学校現場の課題に照らし合わせて再考していきたいです。
・学校は、子どもたちの人格形成において重要な教育機関です。今日のお話から、学校において、差別を見抜き、差別を許さない子どもを育成する使命について再確認できたように思います。人権が尊重され、誰もが安心できる学校をつくっていきたいと思います。

研修の様子

お問い合わせ

八尾市教育委員会事務局人権教育課

電話: 072-924-9854

ファックス: 072-923-2934

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