[2023年1月12日]
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太陽からの光が何らかの物体によって反射または屈折して、これが1点に集まることを収れん現象と言います。
小学生のころ、虫眼鏡などを使って光を1点に集めると、黒い画用紙などが焦げて穴が空いた経験をしたことがあると思いますが、気象条件や太陽の位置、収れんを引き起こす物の向きなどの条件がそろうと、近くに可燃物があることで火災になる場合があります。
八尾市においても、令和3年~4年の間で収れん現象によって火災や事故に至ったと思われる事例が2件発生しています。
太陽の光が原因のため、夏場に発生しやすいと考えるかもしれませんが、太陽の高さが低くなり、部屋の奥まで光が差し込む秋から冬場にかけて比較的多く発生しています。
・水の入ったペットボトル
・凹面鏡
・金魚鉢
・ステンレス製ボール
・透明な球体(ガラス玉や水晶玉など)
・透明な吸盤など
身近にあるものばかりです。
事例1
令和3年秋の夕方頃、住宅2階居室において、テーブルに置かれていた凹面鏡に太陽光が差し込み、椅子の上に置いていたクッションが焼け焦げた。
事例2凹面鏡を使って収れんされた太陽の光をクッションに当てる。
凹面鏡で収れんされた光をタオル生地で巻いたクッションに当てる。
水の入ったペットボトルを使用し、収れんされた光を段ボールに当てる。
太陽の光が当たった場所が円状に焼け焦げた。
どちらも、実験開始からわずか10秒ほどで煙が発生し、クッションにあっては、継続すると生地が黒く焼け焦げて、タオル生地を被せると最終的に炎まで立ち上がりました。
・太陽の光が差し込む範囲には、収れん火災が起こる可能性のある物を置かないようにしましょう。
・出かける際はカーテンを閉めるなど遮光しましょう。
・屋外で動物除けのために水の入ったペットボトルなどを置く際、周囲に燃える物がないか、また車内にペットボトルを置き忘れないように注意が必要です。
八尾市消防本部消防署
電話: 072-992-0119
ファックス: 072-992-2281
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