[2023年4月30日]
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日本三地蔵のひとつ「八尾地蔵」の名で古くから地域の人たちに親しまれる常光寺で、4月30日、境内に作られた回廊を赤青鬼・閻魔大王・地蔵菩薩の面をつけた人や、稚児などが練り歩き、家内安全や町内繁盛を願う伝統行事「大般若会(だいはんにゃえ)」が行われました。
行事は毎年4月下旬に行われることから、春の風物詩として人々に親しまれています。境内の広場を一回りする形で、あの世とこの世を結ぶ道に見立てた長い回廊(長さ50m、高さ2m)が設置され、その回廊に、地蔵講の役員が扮する赤・青鬼、閻魔大王、七如来、地蔵菩薩が次々と登場します。
赤・青鬼は地獄の世界、閻魔大王は人の善悪を裁き、七如来は仏の世界に導き、地蔵菩薩は地獄に落ちた悪人を救うという地獄極楽絵巻を再現するもので、続いて宝冠を被り、晴れ衣装で着飾った稚児や僧侶らも練り歩き、本堂では家内安全、町内繁栄を祈祷した僧侶による大般若経の転読も行われました。
行事の最中には、回廊の上から稚児や地蔵講らが、蓮華をかたどった魔よけの散華や厄よけのもちがまかれ、参拝客らがご利益をつかもうと、歓声をあげるなどの盛り上がりをみせていました。
大般若会は、明治の末に始まり、戦争で一時中断したものの、戦後すぐに復活。地蔵講や地元の人たちに支えられ今日に至っています。今回、稚児で参加した子どもは「きれいな衣装を着れて特別な気分。緊張したけど、楽しかったです。」と笑顔で話していました。
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