[2024年8月1日]
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千年以上もの歴史をもつ八尾の夏の風物詩「恩智まつり」が、8月1日に恩智神社とその周辺で開催されました。同まつりは、約2トンにもなる布団太鼓を境内から続く急峻な石段で担ぐことで有名。その迫力を見ようと多くの見物客で賑わいます。
午後2時、「宮出」が行われ、境内より布団太鼓と神輿が担ぎ出されました。山の中腹に位置する恩智神社は、境内まで続く狭く急な石段が131段あり、担ぎ出された布団太鼓が、その石段を勢いよく駆け下りるその様子はまさに大迫力です。猛暑の中、担ぎ手たちの「千歳楽世」という力いっぱい大きな掛け声とともに、布団太鼓が斜めに大きく揺れながら下りてくると、見物客も一緒になり「よいしょー」と掛け声をかけ、盛り上がりを見せていました。その後、神輿も同じように石段を下り、勢いをそのままに布団太鼓と神輿は、沿道の人々の歓声を引き連れ、恩智のまちを練り歩きました。
布団太鼓と神輿は、日も暮れた午後8時ごろ、御旅所となる天王の森に姿を現し、互いにせめぎ合う「担ぎ合い」を見せました。天王の森を出ようとする布団太鼓を行かせまいと、神輿が前に立ち塞がり、何度か攻防を繰り広げた末、ようやく布団太鼓が出た瞬間には見物客から大きな歓声が沸き起こりました。
その後、布団太鼓と神輿は、この祭り最後の大仕事である、境内への担ぎ入れ「宮入」に臨みました。担ぎ手たちが最後の力を振り絞り、石段を豪快に力強く登る様子は、まさに息をのむような光景で、祭りの熱気がピークに。境内は大きな一体感に包み込まれました。石段を上り終えたその瞬間、担ぎ手たちの安堵の声とともに、祭りは幕を閉じました。
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