<令和6年度追跡調査>コロナ禍における住民の皆様の健康状態に関する調査結果 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)

ページID1022441  更新日 令和8年2月2日

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 新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の流行は、市民の日常生活や健康に少なからず影響を及ぼしてきました。加えて、医療機関の受診控えや生活習慣の変化等により健康への長期的な影響を及ぼす可能性が指摘されていますが、その実態は不明な点が多くあります。

 八尾市は、令和4年度に国の「新型コロナウイルス感染症による他疾患を含めた医療・医学に与えた影響の解明に向けた研究(厚生労働科学研究 令和4年度 研究代表者 門田守人、分担研究者 磯博康)」の一環として、国立国際医療研究センター(現・国立健康危機管理研究機構)と共同で「コロナ禍における住民の皆様の健康状態に関する調査」(アンケート調査)を実施し、令和5年度に追跡調査を実施いたしました。

 令和6年度は、その追跡調査として、長期的な健康状態や生活への影響に関する調査を行いました。国立国際医療研究センターより、この研究の結果報告がありましたので、市民の皆様に分かりやすくお知らせいたします。

1. 調査の概要

新型コロナの感染から24か月以上追跡した感染者および非感染者について調査

 令和3年3月(第4波)〜令和4年4月(第6波)に新型コロナに感染した人および感染していない人を対象に実施した追跡調査(令和6年1~2月)に回答した人のうち、令和6年8月時点で7〜71歳の八尾市在住者6,715人を対象に追跡調査の案内を郵送し、令和6年11月~12月にインターネットを用いて健康状態や暮らしについてのアンケート調査を行いました。回答率は、成人(20~71歳)89.7%、小児(7~19歳)90.1%でした。成人、小児の調査ともに、感染者の割合は約70%でした。

2.成人(20歳から71歳)の主な結果

 24か月以上追跡した新型コロナに感染した人(感染者)1,922人および感染していない人(非感染者)924人について分析した結果は以下のとおりです。

 感染者のうち13.8%にあたる266人の方が、罹患後も何らかの症状を抱えていることが明らかになりました。そのうち、罹患後症状の持続期間が24か月以上の方は3.5%でした。一方、非感染者において、令和6年1月から回答時点までの間で、2か月以上続く遷延症状があると回答した方の割合は8.9%(82人)でした。

感染から2年時点でも罹患後症状が続いている方は3.5%

 図1は、初回感染から24か月(2年)以上追跡した罹患後症状の推移について示しています。
 感染者において、何らかの罹患後症状を有していた方は、感染3か月後時点では13.8%でしたが、時間とともにこの割合は低下し、24か月後も続いている方は3.5%でした。
 罹患後症状別では、「疲労感・倦怠感」の症状を有していた方は、感染3か月後時点では3.5%でしたが、24か月時点では0.7%に低下しました。

図1 感染から24か月(2年)以上経過した1922人における罹患後症状の経過

 新型コロナの流行前(令和元年)と比べた就業(就学)の変化について、罹患後症状が24か月以上続いた人では、非感染者で遷延症状がない人と比べて、「働く(就学)時間が減った」「休みがちになった」「退職(退学)したが、その後、再就職/再入学した」と回答された方が多い結果でした。

 罹患後症状を理由とした各種支援制度の利用状況を尋ねたところ、罹患後症状が12か月以上続いている方では11人(9.8%)の方がいずれかの支援制度を利用されていました。

罹患後症状が2年以上続くリスク要因は?

 新型コロナに感染した後、罹患後症状が24か月(2年)以上続く可能性が高い要因を調べたところ、次のような傾向が分かりました。

  • 感染前に、Body mass index(BMI、体格指数)が25以上の肥満傾向がある・・・そうでない人に比べて約2倍高い

  • もともと基礎疾患を持っている人・・・そうでない人に比べて約3倍高い

  • 第6~7波(オミクロン株流行期)に感染した人・・・第4~5波で感染した人に比べて約0.4倍(6割低い)

3.小児(7歳から19歳)の主な結果

 新型コロナに感染した人(感染者)912人および感染していない人(非感染者)439人について分析した結果は以下のとおりです。

 感染者のうち5.4%にあたる49人の方が、罹患後も何らかの症状を抱えていることが明らかになりました。そのうち、罹患後症状の持続期間が12か月以上の方は1.2%でした。一方、非感染者において、令和6年1月から回答時点までの間で、2か月以上続く遷延症状があると回答した方の割合は3.2%(14人)でした。

感染から2年時点でも罹患後症状が続いている方は0.3%

 図2は、初回感染から24か月(2年)以上追跡した罹患後症状の推移について示しています。
 感染者において、何らかの罹患後症状を有していた方は、感染3か月後時点では5.4%でしたが、時間とともにこの割合は低下し、24か月後も続いている方は0.3%でした。
 罹患後症状別では、「疲労感・倦怠感」の症状を有していた方は、感染3か月後時点では1.0%でしたが、24か月時点では0.2%に低下しました。

図2 感染から24か月(2年)以上経過した912人における罹患後症状の経過

 過去1年間の就学状況(欠席日数)については、罹患後症状の有無や罹患後症状の続いた期間で、大きな違いはありませんでした。

4.報告書など

 調査の方法や結果の詳しい内容は以下の報告書をご覧ください。

1) 国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター編.コロナ禍における住民の皆様の健康状態に関する調査報告書‐大阪府八尾市‐.令和8年1月発行.

2) 第98回厚生科学審議会感染症部会 資料

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