小中一貫教育の推進
本市では、令和元年度より小中一貫教育として、各中学校区で「めざす子ども像」を設定し、子どもたちの9年間の成長を見据え、小・中学校の教職員が一体となって取り組んでいます。その中で、生徒指導、学力向上等について、各担当者の会議を行うなど中学校区で統一したルール作りを行うなど、小中で一貫した指導を心がけています。
子どもたち及び教職員へのアンケート調査の推移をみると、様々な成果が見られました。その中で次の2点について紹介します。
1点目は、中1ギャップの解消です。「同じ中学校区の小学校、中学校で共に活動するのが楽しい」と肯定的に回答している子どもが増えています。学校間の交流が、子どもたちの進学時の不安を減らしています。「自分にはよいところがある」、「困っている人を進んで助けようと思う」、「学校に行くのが楽しい」と回答する子どもたちの割合も増えており、自己有用感の高まりや、他者を大切にする心の醸成につながっていると言えます。
2点目は「9年間の系統立てた教科指導」です。小学校、中学校で共通の認識のもと、授業づくりを工夫する等の取組みにより子どもたちの学びに向かう力を培っています。アンケート調査では、各教科の「授業の内容はよく分かる」「工夫して発表ができる」等、肯定的な回答が増えています。
令和4年度は、学校長を対象に、アンケート結果の分析データから、これまでの取組みの成果と今後の課題について大学の教授よりご講義いただきました。
小中一貫教育担当者を対象とした研修会では、各中学校区の取組みを交流したり、中1ギャップについての討論・交流を行ったりしました。
各中学校区単位でもそれぞれの校区の課題に応じた研修テーマに沿って、研修講師を招いて講義を受け、小中の先生が課題を共有したり、新たな取組みのヒントにしたりしています。
以前はコロナ禍で計画していた小中の交流が中止となることもありましたが、今年度は、小学校が中学校の体育大会の練習を見学したり、6年生が中学校の授業体験をしたり、朝の挨拶運動を小学生と中学生が一緒に行ったりと、様々な交流が進められています。その中で、小学生は中学校への期待や憧れに、中学生にとっては自信や励みにつながり、自己肯定感の向上につながっています。
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