生徒指導の取組み
「いじめ不登校対策研究委員会」の取組み
いじめ不登校対策研究委員会は、八尾市の小中学校及び義務教育学校の教職員、市教育委員会、学識経験者(スクールカウンセラー)で構成されており、いじめ並びに不登校の児童生徒への指導・援助について研究を行うこと、また、その解決及び未然防止につなげるために、年間3回の研修を行っています。研修では、児童生徒へどのような指導・援助を行うと良いのか、どのように考え、実践していけばよいかを交流したり、外部講師による講演を実施し、各学校の取組みにつなげます。
第2回いじめ不登校対策研究委員会 令和2年12月8日(火曜)
[概要]
1.八尾市における不登校の実態について
市教育委員会より八尾市における不登校児童生徒の実態について報告をしました。不登校児童生徒については、ここ5年間で増加傾向にあります。特に新たに不登校になった児童生徒の割合が増加しており、各学校においては、下記のことを意識して未然の予防対策の取組みや個別対応を継続して実施していくことが重要であるという話をしました。
- 日常の教育活動や取組みが未然防止につながること。
- 不登校の兆候が見られた場合に、しっかりと情報を整理し、見立てたうえで対応策を考える初期対応を行っていくこと。
- 学校復帰だけを目標にするのではなく、社会的な自立をめざした支援をしていくことが必要であること。
これら3つの取組みは連動していること。
2.実践報告
曙川中学校と長池小学校より自校で実践している取組みについて報告していただきました。報告では主に子どもたちの自己肯定感の高まりから「学校が楽しい」と感じられる「しかけ」を意識し、児童会・生徒会の活動や行事を子どもたちが主体となって企画し、行事を成功に導くことで達成感を味わうことや他者から認められる喜びを感じられる取組みが紹介されました。また、学校体制の構築や小中連携の例も示していただき、研修終了後に直接話を聞きに来られる参加者もおり、有意義な時間となりました。
3.学校から見えた課題及び改善点について
各校の参加者から適応指導教室における好事例を発表していただきました。例えば、運営の工夫として、パーテーションを設置してプライベート空間を作ることで登校する子どもが増えた事例や個々で時間割を作成し、1日の流れを把握することで登校しやすい環境づくりを進めている事例もありました。各校の特性や現状の中で工夫していただき、子どもたちが登校できる回数が増えることが実感できました。
次回の研修は「いじめ」をテーマに研修を2月頃に実施いたします。
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