令和6年度 八尾きらり【古民家】の登録物件

ページID1019898  更新日 令和7年9月5日

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令和6年度八尾きらり【古民家】の登録物件

八尾きらり【古民家】登録物件一覧表

登録物件

八尾きらり

景観資源の種類 景観資源の名称 景観資源の所在地 エリア 備 考 
第19号 建造物 植野邸 大字大窪 大窪・山畑  
第20号 建造物

貴島邸

楽音寺7丁目 楽音寺  
第21号 建造物 阪本邸 楽音寺6丁目 楽音寺  
第22号 建造物 前田邸 太子堂4丁目 太子堂  
第23号 建造物

シャルキュトリー・ロシニョール

恩智中町5丁目 恩智  
第24号 建造物 谷原邸 木の本1丁目 木の本  
第25号 建造物 梅田邸 太田6丁目 太田  
第26号 建造物 藤本邸 南本町4丁目 南本町  
第27号 建造物 塚口邸

南本町6丁目

南本町  
第28号 建造物 寺内邸 沼2丁目  
第29号 建造物 内山邸 太田2丁目 太田  
第30号 建造物 森田邸 東本町2丁目 本町・東本町  
第31号 建造物 越前文光堂 久宝寺3丁目 久宝寺  
第32号 建造物 竹田邸 老原2丁目 老原  
第33号 建造物 岡井邸 久宝寺2丁目 久宝寺  
第34号 建造物 山田邸 久宝寺5丁目 久宝寺  
第35号 建造物 𠮷川邸 久宝寺3丁目 久宝寺  
第36号 建造物 辻井邸 神立6丁目 神立  
第37号 建造物 清水邸 大字山畑 大窪・山畑  
第38号 建造物 安井邸 恩智中町4丁目 恩智  
第39号 建造物 辻田邸 東山本町5丁目 山本  
第40号 建造物

久宝寺3丁目大水路長屋

久宝寺3丁目 久宝寺  

※個人の住宅については、基本的に公開されていません。見学・鑑賞等で周辺地域を訪れる際には、所有者や近隣住民の方々に迷惑がかからないようにご配慮ください。また、写真撮影やSNSへ投稿される際はご配慮お願いします。

各エリアについて

【久宝寺寺内町】
470年以上の歴史を持つ寺内町で、江戸時代に形成された碁盤の目状の町割りが残されていて、歴史的なまちなみが特徴的なエリア

【本町・東本町】
交通の要衝として中世から村落が集まっており、江戸時代初めに八尾寺内町が形成されたことで、さらに発展したエリア

【南本町】
久宝寺寺内町・八尾寺内町を抜けて奈良街道に合流する旧街道(後の八尾街道)が南北に通り、その沿道に中世から形成された小村落が連なり、八尾八カ村と呼ばれたエリア

【植松】
長瀬川沿いの旧街道に面して発達した集落で、江戸時代には、大和川付け替えによって造られた安中新田の新田集落も形成されているエリア

【太子堂】
国道25号線沿いで、難波と大和をつなぐ主要道路として長く歴史的な役割を果たしてきた奈良街道沿いの集落(旧太子堂村)があったエリア

【老原】
太子堂・植松から奈良街道沿いをさらに東へ進んだ場所に形成された集落(旧老原村)があったエリア。、旧集落内の建物は建て替わりが進んでいるが、ところどころに歴史的な建造物が残っている。

【木の本】
旧大和川の支流沿いに形成され、水運や農業などで発展した集落(旧南木本村)があった場所で、歴史的な資源も多いエリア

【山本・東山本】
近鉄河内山本駅北側に位置しており、玉串川沿いの山本エリアは大和川が付け替えられ、その後新田開発によってできた地域。また、旧街道沿いに集落が形成された歴史のあるエリア

【楽音寺】
十三峠を越えて大阪と奈良を結ぶ十三街道沿いに形成された山麓の集落(旧楽音寺村)があったエリア

【神立】
高安山麓の集落の中では最も高地に位置している。蛇行して山なりに傾斜した道に沿って石垣が積まれており、その上に大和棟の古民家が建ち、周囲に農地やため池が広がっているような、特徴的な農村の景観が形成されているエリア

【大窪・山畑】
東高野街道の東側の丘陵地帯に古くから形成された集落で、江戸時代後期から明治期の大和棟民家が良く残るエリア

【恩智】
市南東部の山麓の集落で、旧街道が交わる場所に位置している。江戸時代に河内木綿産業で栄えたまちということで、伝統的な佇まいの建物が今も残っており、神立地区と同じく、大和棟の家屋がまとまって残っているエリア

【太田】
古くからの集落(旧太田村)があった場所で、明治時代には機械紡績を取り入れ、綿織物産業の中心地となった。現在は戸建て住宅が建ち並んでいるが、ところどころにある寺社や古民家に旧集落の面影が残るエリア

【沼】
市の南部、大和川の右岸に位置する。古くからの小村(旧沼村)があったエリア。現在は、建て替わりが進んでいるが、ところどころにある寺社や古民家に旧集落の面影が残る。

古民家登録物件位置図

八尾きらり第19号(植野邸)

写真:植野邸
主屋はつし2階の建物で、屋根を切妻造・平入・瓦葺きとし、つし2階にはサッシ窓が取り付けられているが、矩形のむしこ窓も残る。1階まわりは改造が多いが、伝統的な様式と調和している。
長屋門は、切妻瓦葺きで腰壁縦板張り。1か所設けられた装飾のある出格子窓がアクセントになっている。

八尾きらり第20号(貴島邸)

写真:貴島邸
主屋は片入母屋・本瓦葺・平入・南面立ちの大和棟造。両妻の高塀が高く、ケラバ瓦と茅葺の面がそろっている。玄関部分は入母屋の式台付きで、南東には増築棟が続く。長屋門は切妻屋根・本瓦葺。両開きの木戸と脇戸に外格子がつく。外壁は黒漆喰で出格子窓がつく。平面を道路に向けて石積の上に建つ南西角の土蔵は本瓦葺・漆喰壁に腰板張りとなっている。

八尾きらり第21号(阪本邸)

写真:阪本邸
 主屋は木造2階建て・片入母屋造・桟瓦葺き。屋根の葺き替えや、外壁の改修が行われている。
 表門も屋根瓦や腰板張りが新しく、北側塀は石積みの上に立てられている。
屋根瓦、焼杉板、表門や塀など全体的に改修はされているが、しっかりと古民家の特徴を残しつつ改修されている。

八尾きらり第22号(前田邸)

写真:前田邸
主屋は木造2階建て・片入母屋造・平入・桟瓦葺き。2階部分の階高は低め。外壁はグレーのモルタル塗で1階は腰板張り。窓枠は、ほとんどがサッシに取り換えられているが、木製の格子が取り付けられており、周辺の歴史的な雰囲気に配慮されている。
戦前の近代和風建築だが、太子堂村の奈良街道沿いにあり、周辺に残る民家と一体となった歴史的景観を形成する良好な建物である。

八尾きらり第23号(シャルキュトリー・ロシニョール)

写真:髙田邸
敷地北側に塀は設けず、東向きに配された数寄屋門風の軽やかなゲートが表庭と外部をつないでいる。門の奥には北入りの主屋が建つ。
主屋はつし2階風で入母屋造・平入・桟瓦葺き。周囲に下屋をまわし、正面に式台形式の玄関を張り出している。外観を覆うように増設されたパラペット部分は、以前作業場として使用されていたときの名残りである。

八尾きらり第24号(谷原邸)

写真:谷原邸
主屋はつし2階・庇付き切妻造・平入・桟瓦葺き。周囲に下屋をまわす。本棟の東寄りに煙出しの形を残している。つし2階には矩形の虫籠窓を開く。長屋門は潜戸付き大戸や出格子窓がつく。長屋門から東の方へ、主屋・塀と板張りが連なる外観が歴史的景観を形作っている。

八尾きらり第25号(梅田邸)

写真:太田邸(第7号)
敷地北に並んで立つ長屋門と付属棟は扉や窓がガラス戸に改修されているが、どちらも黒い壁と板張りで仕上げられ、さらに、敷地西側の塀も同様の仕上げが続いていくので、全体的に連続性や一体感がある。
 主屋は片入母屋造・瓦葺きで、平側に下屋をつける。つし2階のような形で、開口部は虫籠窓様。東妻には平屋の倉庫が接続し、西妻には切妻造・桟瓦葺きの平屋が増築されている。

八尾きらり第26号(藤本邸)

写真:藤本邸(第26号)
主屋は片入母屋・平入・桟瓦葺き。2階は階高が低く、窓には格子がつく。門の板戸と塀の板張りが外観の一体性・連続性を創出している。
 主屋の漆喰壁や屋根、塀の漆喰や焼杉及び瓦など保存状態が良く、伝統的な意匠を残しながら改修されているので、街道沿いの屋敷の雰囲気を残している。

八尾きらり第27号(塚口邸)

写真:塚口邸
主屋の北には納屋が続き、その北の塀は改修されて、通用口の新しい扉が設置されている。北西の駐車場(敷地外)に接する市道からは、駐車場越しに主屋北面と主屋の西に建つ土蔵が見える。
 主屋は入母屋造で周囲に下屋をまわす。北側平面の背の低い2階部分に虫籠窓がついている。黒色の壁に腰板張り。主屋の西側には新しい茶室が増築されている。主屋の北に続く納屋も黒壁に板張りで仕上げられ、統一感のある外観となっている。

八尾きらり第28号(寺内邸)

写真:吉﨑邸
主屋は敷地の北西寄りに配置され、南側・西側には庭が広がっている。高い塀が敷地を取り囲んでいるが、北側隣地が畑になっているため、少し離れると主屋の屋根を眺めることができる。
主屋は入母屋造・桟瓦葺き・南入り。周囲に下屋をまわす。長屋門は、潜戸付き大戸に格子戸が立ち、出格子窓がつく。3つの土蔵の外壁は漆喰塗と腰板張りで仕上げられているが、敷地南東巽蔵のみ舟板が用いられている。

八尾きらり第29号(内山邸)

写真:内山邸
主屋はつし2階・庇付き切妻造・平入・桟瓦葺きで、下屋は本瓦葺。屋根には煙出しがつき、つし2階部分には楕円形の虫籠窓2か所と木格子のついた矩形の窓が開く。白い漆喰壁と板張りの腰壁の土蔵は道路側に妻面を向け、木製の持ち送りがつく。西平側には奥の倉庫から続く庇がつく。農家屋敷の伝統的な形式。特に長屋門と板塀、蔵による一連の屋敷構えの景観は歴史的景観として貴重である。

八尾きらり第30号(森田邸)

写真:森田邸
表門の西側は塀と乾蔵外壁の板張りが続く。門塀と前栽に植えられた樹木越しに主屋の屋根の一部が見える。
主屋はつし2階建、切妻造・平入、瓦葺き。大棟の東側が落棟になっている。木戸を含め、東側の塀は改修されているが、敷地全体や周辺のまちなみとの調和がうかがえる。

八尾きらり第31号(越前文光堂)

写真:越前文光堂
久宝寺寺内町の核となる顕証寺の北側を東西に走る幅員の広い市道(通称「中之町通り」)に南面し、間口いっぱいに総2階タイプの町家が建つ。
明治後期から昭和初期に地区内で多く建てられた総2階タイプの町家。平入で屋根は桟瓦葺き。2階部分は窓や袖うだつなど、当初の形を留めつつ、金属製の山型の格子をアクセントとしている。1階は開口部に鋼製のサッシが入れられ、腰壁は石調になっている。

八尾きらり第32号(竹田邸)

写真:竹田邸
主屋はつし2階建てで入母屋造・平入・桟瓦葺き。軒裏は素木で比較的新しいつし2階であるが、木瓜型の虫籠窓がクラシカルな印象。塀は改修されていると思われるが、黒壁に板張りで主屋の歴史的な外観と調和している。
 外壁は漆喰風になっており、虫籠窓や軒裏の状態もよく、塀や門屋ともの漆喰・焼杉の状態も良好である。

八尾きらり第33号(岡井邸)

写真:岡井邸
主屋は片入母屋・平入。大塀造の町家形式。隣地も含めて西側正面から望む、土蔵と塀の板張りが連なる外観が久宝寺寺内町の歴史的景観と調和している。
久宝寺寺内町の東端にあって、近代和風建築の典型で戦前の建築とみられるが、土蔵を含めたコンパクトな前面の外観は寺内町の歴史的景観に寄与している。

八尾きらり第34号(山田邸)

写真:山田邸
つし2階に比べて2階部分が高くなっており、2階の窓は木枠にガラス窓がはめられている。明治後期から昭和初期に多い総2階町家のタイプである。壁の下端に塗られた漆喰の白いラインや袖壁の装飾が端正な印象を与えている。
 久宝寺寺内町の西南端にあって、総二階で戦前の建築とみられるが、その外観は寺内町の歴史的景観に寄与している。

八尾きらり第35号(𠮷川邸)

写真:𠮷川邸
主屋は片入母屋・平入。2階部分は低く建てられており、近世の伝統を受け継いでいる。伝統的な町家形式ではないが、高い塀から見越しの松がのぞく大塀造の外観が久宝寺寺内町の歴史的景観と調和している。
塀、蔵の漆喰、腰板の焼杉など全体的に保存状態がよく、大塀造の町家の特徴をよく残している。

八尾きらり第36号(辻井邸)

写真:辻井邸
茅葺が金属板で被覆された大和棟の主屋は、東側を入母屋造、西側を切妻造とし、南西に瓦葺き入母屋造の棟を付属している。屋根は元々本瓦葺であったが、吹き替えられて桟瓦葺きになっている。表門は薬医門形式を取っており、屋根の棟の位置が手前に寄っているので、正面の軒が深く風格のある門構えとなっている。

八尾きらり第37号(清水邸)

写真:清水邸
敷地南西の道路からは、駐車場と畑を隔てて土塀越しに主屋の屋根が望める。主屋の屋根の茅葺は、片方が切妻もう片方が入母屋と左右非対称のため、東側・南西側それぞれ道路から眺めたときに違った表情を見せる。主屋は大和棟で草葺が残っている。草葺部分は東側が切妻で西側が寄棟の形状。東側には落棟が続き、周囲を庇で囲っている。

八尾きらり第38号(安井邸)

写真:安井邸
主屋は大和棟造・平入・南面立ち。屋根は中央部の切妻草葺部分と両妻端を金属板で被覆し、煙出しを揚げた東妻側の落棟と周囲の庇を桟瓦葺きとする。南側外観は土蔵と門屋が水路の石積みとあわせて恩智神社参道の伝統的まちなみのポイントとなっている。

八尾きらり第39号(辻田邸)

写真:辻田邸
主屋は切妻・平入・大和棟造、草葺部分は金属板被覆で棟に瓦をのせている。敷地東側からは主屋妻面が見え、大和棟の精緻な造りと巽蔵の並びが歴史的なまちなみの形成に寄与している。
 重厚な大和棟(トタン張り)と板塀、土蔵で形成された歴史的景観は、対面や近隣にある民家や寺院と一体となって、万願寺村の歴史的景観の保持に寄与している。

八尾きらり第40号(大水路長屋)

写真:大水路長屋
初期寺内町の環濠跡と考えられている南北の大水路沿いの道路に面し、久宝寺寺内町を東西に走る通称馬追町通りと交差する北東角地に位置する。
3戸の長屋となっており、それぞれ大水路に通路橋を架ける。
切妻造・桟瓦葺き。正面には下屋がつき、裏手には増築部分や庭が続く。外壁は金属製の折板やトタンでサイディングされている。

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