11月分

令和4年度も11月に入り、朝晩めっきり寒くなってきましたが、皆さん体調はいかがですか？

運動会も終わり、いよいよ学習に集中して取り組む時期になってきました。運動会にはコロナの感染対策を取りながらでしたが、たくさんの方々に応援に来ていただき本当にありがとうございました。

さて、毎朝正門で子どもたちを出迎えていますと、虫かごを持ってくる子どもたちに出会います。その大事そうに持っている虫かごの中身の多くは「バッタ」なのです。ここで少し、子どもたちに人気の「バッタ」について述べたいと思います。

「バッタ」はジャンプ力に優れていますが、長い距離を飛ぶことはできません。元来、長距離飛行をするような翅(はね)を持っていないからです。しかし、歴史的にもバッタの大群が大移動した話は多く、近年も世界中で色々な現象が起きており、たとえば2020年にも大量のバッタがアフリカへ大移動しています。このバッタの大移動を「飛蝗(ひこう)」と言います。旧約聖書に、「飛蝗」がエジプトを襲い全土の草木を食い尽くした、という記述があるそうです。

＊元来長距離を飛べない「バッタ」が、なぜ大移動できたのでしょうか？

「バッタ」は通常では単独行動を好みます。しかし干ばつなどで食料が減ってくると集団で行動するようになり生活範囲が狭くなって互いの接触が増えます。そんな過密状態により体の色は黒や黄色に変色し、翅(はね)が空を飛べるほど長くなるのです。そして長距離を飛べるようになった「バッタ」は群れを成し食料を求めて、1日に130～150kmも飛行しながら大移動するのです。つまり「バッタ」は、干ばつのような生活環境の大幅な変化に対して生き残るため、その生活圏を変えるために大移動ができるように変身するのです。翅(はね)を大きく進化させてブレイクスルー（障害を新たな方法で突破すること）するのですね。 本当にすごいなあと思います。 我々人間も同じですね。自分の能力に自分で限界を作ってはいけないと、改めて考えさせられます。

最後になりましたが、今月の24・25日には学年別の音楽会参観です。昨年と同様に感染対策を取りながらですが、PTA役員様はじめたくさんの方々の協力を頂きながら、無事開催できればと考えております。そして来年度の音楽会は、本校創立150周年の記念式典を兼ねて令和5年11月25日に実施することが決まっています。今の6年生は卒業しますが、1～5年生はその日のこともイメージしながら本年度の音楽会に臨んでほしいと思います。

11月も曙川小学校をどうぞよろしくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　校　長　　森　本　　　徹