大きくなることは、優しくなること

　令和6（2024）年度がスタートしました。今年度引き続き校長を務めます髙松一仁です。どうぞよろしくお願いいたします。

　年度のはじめにあたり、本校では、学校運営目標として「子どもが夢中に学ぶ学校」「すべての子どもの人権を保障する学校」と定めました。そして、その実現のために、教職員全員で、教育活動を推進していく決意です。

　4月8日には久しぶりに全校生徒が揃って始業式を行いました。式辞では、「成長」ということに関わって新聞記事を紹介、5才の子どもが「来年はもっと大きくなっているかな」という問いかけに「やさしくなるよっ」と返したという話です。「成長することは、人に優しくなるということ。みなさんは今日進級し1学年大きくなった。去年までの自分より優しくなれたか。1年後は今の自分より優しくなれているだろうか、ぜひ自分を見つめる一つの事として覚えておいてほしい」と伝えました。

　また、1年生には桂中の伝統を受け継ぐことを、2年生には中堅学年として先輩から学ぶことを、3年生には最高学年として学校全体を引っ張るとともに自分の進路を切り拓くことを、それぞれ今年の目標にしてほしいと話しています。新年度を迎えて生徒たちの顔を見ると、確実に一歩一歩成長していることを実感できた始業式でした。

　1年生が1組のみになり、今年度より全学年とも1学級となりました。全校生徒は119人と微減となりましたが、昨年度から始まった小規模特認校制度を活用し、今年度も校区外からの入学者がありました。

　本校では、小規模特認校の予算を活用して昨年より、人権みらい探究科での聞きとりや体験学習、英検・漢検の全員受検、(株)イングによる学習講座、部活動ではサッカー部・バスケットボール部・テニス部で(株)リーフラスのプロコーチの指導など行っていますが、今年からバレーボール部・バドミントン部が増えることになりました。

　また、昨年リニューアルをした制服も2年目にはいります。年次進行で、今年は1・2年生が男女ともブレザー型、3年生のみ創立以来の詰襟学生服とセーラー服になります。新旧の制服の両方の生徒が通う最後の年になります。

　保護者や地域の皆様、新年度を迎え、生徒たちはそれぞれ新たな決意で4月を迎えてくれました。本校では、学力保障、人権学習、キャリア教育、学校行事などを通して、生徒たちに進路を切り拓く力を育成する学校づくりを引き続き進めて参ります。

　今年度も保護者・地域・学校がともに協力し合い、生徒たちの学びと育ちを実現する一年となりますよう、どうぞよろしくお願いいたします。（学校新聞「かがやき」より）

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