ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

基本のきほん

[2012年6月8日]

ID:10622

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

基本のきほん

はじめに

わたしたちはいま高齢社会のなかにいます。
高齢者の人口が増えるのと同時に、寝たきりや認知症の高齢者も急激にふえつづけています。
もちろん介護をする人も高齢になり、また共働きの家庭も増えるなどで、家族だけで介護することは難しくなっています。
介護は誰もが直面する問題です。
「もし自分が介護されることになったら」「もし自分の両親が倒れたら」
そんな不安を解消していくために、介護を社会全体で支える「介護保険制度」が生まれました。

「介護保険劇場」~ある日の研究室~

生徒

ねぇねぇ、ケロ助先生。最近新聞とかでよく見るんだけど、介護保険って何なんすか?

先生

みんなが病気になったときお医者さんにかかるように、保険料を出し合って介護が必要になったときサービスが受けられる制度だよ。簡単にいうと健康保険の介護版っていうかんじかな

生徒

へえ。僕はまだ介護なんて関係ないよね。うちのお父さんやお母さん、おじいちゃんは関係あるのかな。

先生

そうだね。ピョン吉くんはまだ関係ないかもしれないね。でもおじいさんはもちろん、お父さんやお母さんは関係するんだよ。介護保険は40歳になったらみんな入らなくちゃいけないからね。

生徒

そうなんだ。関係あるっていうのは介護が受けられるようになるってことですよね。うちのお父さんたちはまだ元気なんだけど、どうして加入しなくちゃいけないんだろう。

先生

それが保険なんだよ。いつ病気になるか分からないように、いつ介護が必要になるかなんて分からないんだよ。40歳をすぎたあたりからみんな介護が必要になる可能性が出てくるんだ。

生徒

そうか・・・。確かに、お父さんやお母さんがもし倒れたりしたら、どうしていいのかわかんない。ところで、介護が必要になったらどうしたらいいんでしょう?

先生

まずは「要介護認定」の申請をしなくちゃいけないんだ。

生徒

「ようかいごにんてい??」

先生

それは介護保険の大事なキーワードなんだ。覚えておこうね。さっき僕は介護保険は健康保険の介護版だって言っただろ。でもすべてが同じって言うわけじゃない。その特徴の一つが「要介護認定」なんだ。ようするに介護保険を使って介護のサービスを受けようと思ったら事前に体の状態を審査してもらって「あなたはこの程度のサービスを受けられますよ」という認定をしてもらっておかなければならないんだよ。それは、介護が必要だとされる7つの段階と介護の必要のない自立に分類されているんだ。

 

●「要介護認定」の申請方法は、「サービスを受ける前に・・・まずは認定申請から」を見てね

●サービス内容については、「こんなとき、こんなサービスが利用できます」を見てね

 

 

生徒

えー、じゃあ保険証を持って行ったらどこでもすぐに代わりに介護してくれるというわけじゃないんですね。

先生

そうだね。介護は病気と違って急に必要になるということが少ないからね。しかも、基本的には認定を受けた後「介護サービス計画」を作ってもらってからサービスを利用しなくちゃいけない。

生徒

へー、またまた大変な感じがするな・・・。認定ってすぐにできるんですか?できなきゃ、すぐにサービスを受けられないですね。

先生

確かに、そうだね。だから保険者(市町村)は申請されてから30日以内に認定の結果を出すことになってるんだけど、その間にサービスを利用したかったら申請さえしておけば、仮のサービス計画で利用開始できるようになっているんだよ。

生徒

サービス計画ってどんなものなんですか。

先生

さっき言ったように、認定された介護度によって受けられるサービスの量が違う。それを頭において、その人にぴったりのサービスをきちんとスケジュール化しておくものなんだ。これも介護保険の大事なキーワードになるんだよ。一般的にはケアプランって呼ばれている。今までの福祉のサービスとは違って受けたいサービスやプランを自分で選べる仕組みになっているんだよ。

生徒

でも、そんなスケジュールを自分で作るの大変ですね。

先生

ピョン吉君はどこかで「介護支援専門員」っていう言葉を聞いたことがないかな?もしくは「ケアマネジャーさん」とか。

生徒

うーん、なんか聞いたことがあるような・・・。かいごしえんせんもんいん・・・?

先生

ややこしいので、「ケアマネさん」って呼ぼう。ケアマネさんは介護保険のキーパーソンなんだ。さっき言ったケアプランは、このケアマネさんがいっしょに作ってくれるんだ。要介護認定の申請も代わりに行ってくれるし、サービスに関わることはすべて相談にのってくれるよ。

生徒

ケアマネさんですね。どこにいるんですか。

先生

指定居宅介護支援事業者というケアプランを立てることについて指定をうけている事業者にいるんだよ。とにかく、介護のことで相談したいことがあったらまずケアマネさんだね。(要支援の方は、地域包括支援センターへ相談しましょう。)

生徒

ふーん。ケアマネさん覚えとこう・・・。市役所は何をするんですか?

先生

市役所でももちろん相談にのってくれる。ただ、ケアプランは作ってくれないから注意しよう。市役所は保険者と呼ばれて、保険料を計算して、徴収する役目があるんだよ。その他に、さっきの要介護認定をするための手続きをしたり、サービスの利用状況を確認したり介護保険全体の窓口になるんだ。

生徒

そうそう。その保険料なんですけど、どんなしくみになってるの。

先生

介護保険料は40歳から払うことになるんだけど、払い方は年齢で2つに分かれるんだよ。1つは40歳から64歳の人、あとは65歳以上の人。40歳から64歳の人は医療保険料に上乗せしていっしょに納めることになるんだ。たとえば、国民健康保険に加入している人は、国民健康保険料の中に介護保険料を含めて払うことになるんだよ。65歳以上の人は基本的には年金から天引きされるんだ。

 

●もう少し詳しく!!「介護保険料について」はこちらを見てね

 

生徒

へえー。

先生

サービスを受ける条件としてもね、40歳から64歳の人は老化が原因になる病気と診断された人しかサービスを受けられないんだ。65歳以上の人は介護が必要になって、認定されれば受けることができるけどね。

生徒

じゃあ、たとえば40歳の人が交通事故で歩けなくなって介護が必要になった場合、介護のサービスは受けられないんですか?

先生

介護保険としては受けられないだけで、今までどおりの障害者の介護サービスは続くんだよ。

生徒

あ、そうか。ところで、うちのおじいちゃん今は元気なんだけど、もし介護がいるようになったらケアマネさんに相談するんでしたよね。それから申請して、ケアプランを作ってもらって、サービス利用開始になるってことですけど、サービスを利用するのにはお金はどれくらいかかるんですか?

先生

まず、相談したり、ケアプランを作ってもらったり、申請するのにお金はかからないんだよ。でも、サービスを利用するのには1割負担がかかるんだ。

生徒

1割負担っていうのはイメージしにくいですね。

先生

そうだね。最初に話した要介護認定で介護度が決まれば、その度合いに応じて保険証を利用してサービスを受けることのできるサービスに上限が決められるんだよ。もちろん上限いっぱいまで使わなくちゃいけないわけではないからその人の介護の必要度に応じてその範囲内で選ぶといいね。サービスを1万円分だけ利用した人は1割負担だから1000円を払うことになる。

 

●具体的には「こんなとき、こんなサービスが利用できます」を見てね

 

生徒

へえ。施設になんか入ろうと思ったらもっとお金がかかるんでしょ。

先生

施設入所も基本的には1割負担だよ。ただし、食費・居住費・日常生活費は別途払うことになるね。

生徒

そっか。まだまだ知りたいことがいっぱいあるけど、いっぺんに理解できないから、また質問しても良いですか?

先生

もちろん。疑問に思うことはどんどん聞いてくれよ。介護保険はまだ始まったばかりだから、私にも分からないことはたくさんあるんだよ。もしかしたら、気づいていないところもたくさんあるかもしれないしね。みんなで理解しあって、いいものにしていきたいね。

生徒

そうですね。

お問い合わせ

八尾市健康福祉部高齢介護課

電話: 072-924-9360

ファックス: 072-924-1005

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

お問い合わせフォーム

ご意見をお聞かせください

  • このページは役に立ちましたか?

  • このページは見つけやすかったですか?