[2018年6月14日]
ID:43047
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平成29年8月から平成30年5月まで全3回に渡り開催しました「八尾市障害児保育審議会」における議論と提言内容をまとめた『八尾市における「就学前における障がい児教育・保育の基本的な考え方~インクルーシブ(育ちあう)保育の創造~」』に関する提言が、平成30年5月30日に堀会長、前田副会長より市長に対して手交されました。
堀会長(写真中央)、前田副会長(写真右)より提言書が手交されました。
提言の要旨
本審議会において、現状と課題を踏まえ、今後の就学前施設における障がい児教育・保育のあり方について、「インクルーシブ(育ちあう)保育」に取り組む方向性を提言としてまとめた。その要旨を次に示す。
(1)今後の障がい児保育の理念「インクルーシブ(育ちあう)保育」の創造
(2)「障がい児保育」のニーズに対応できる仕組みづくり
(4)保護者にとってわかりやすく明確な説明や適切なサービス案内ができる仕組みづくり
(5)インクルーシブ(育ちあう)保育実践を創り出すことができる仕組みづくり
【特に重要と考えられること】-----------------------------------------------------------------------------------------------
今後の障がい児保育の理念「インクルーシブ(育ちあう)保育」の創造
(1)共生社会につながる「インクルーシブ(育ちあう)保育」の理念を掲げる近年の障がい児をとりまく状況として、平成17年度(2005年度)の発達障害者支援法制定、平成19年(2007年)4月の学校教育法改正による「特別支援教育」の位置づけ、平成23年度(2011年度)の「障害者福祉基本法」改正、平成25年(2013年)6月「障害者差別解消法」公布、平成26年(2014年)1月には我が国の「障害者権利条約」の批准という、ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)を進める大きな流れがある。
「障がい児保育」においても、そういった潮流の中で、障がい児一人ひとりの障がいや発達上の課題を踏まえつつ、できるだけ保育所・園において集団保育による受入れ実践を深めていく「インクルーシブ(育ちあう)保育」をめざし、取り組んでいくことが必要である。
インクルージョンを実現していくには、障がいのあるなしに拘らず、子どもたちが幼い時から、「色々な子どもがいて当たり前」という保育が取り組まれる必要がある。それが「インクルーシブ(育ちあう)保育」である。多様な子ども達が、その関係性の中で問題解決を通してお互いがより理解を深め合い、共に生きる仲間として育ち合っていくことができる。
さらに、保育現場を取り巻く八尾市全体のフォロー体制づくりとして、関係機関が相互連携により 切れ目のない支援を強化し、保護者や地域との関係づくりによる相互理解を高めることで、就学前の 障がい児が、地域のインクルーシブな共生社会の中で温かく包まれ、いきいきと育つことのできる八尾のまちをめざすことを、理念として掲げる。
(2)インクルーシブ(育ちあう)保育の実践を生みだし、検証を重ねて方法論を創り上げることをめざす
さらに、「インクルーシブ(育ちあう)保育」の方法論としては、国の「保育所保育指針」や「幼保連携認定こども園教育・保育要領」で示された内容を実践するうえで、下記に示すような、八尾市でめざす保育実践における理念について、公・民ともに共通理解を進めていくことが重要である。
また、今後も、八尾市の保育現場での実践を踏まえて検証を図ることで、弛みの無い改善を積み重ね、八尾市の「インクルーシブ(育ちあう)保育」の方法論を、創り上げていくことが重要である。
詳しい提言内容については、下記のダウンロードファイルよりご参照いただけます。
八尾市における「就学前における障がい児教育・保育の基本的な考え方~インクルーシブ(育ちあう)保育の創造~」に関する提言
八尾市こども若者部保育・こども園課
電話: 072-924-9857
ファックス: 072-924-9548
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