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今東光資料館 企画展示・特別展示のあゆみ(令和4年3月まで)

[2022年3月18日]

ID:44720

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企画展示・特別展示は主に、今東光の生誕(3月26日)、逝去(9月19日)にちなんだ時期に開催しています。

【令和3年9月】企画展示 続・悪名―小説「悪名」 映画「悪名」のエピソードを綴る―

【展示期間】令和3年9月11日~令和4年3月13日

令和3年度春季企画展示、ふたつの悪名―小説と映画―が好評を博し、特に全16作品が作られた映画『悪名』シリーズは、日本映画史に残る作品として名高く、映画についての更なる紹介のリクエストを多くいただきました。

そこで前企画展示の続編として、本展示では、『悪名』シリーズの大半を手掛けた著名な脚本家の故・依田 義賢(よだ よしかた)氏所蔵の映画関連資料等をご紹介し、『悪名』の世界の深淵にふれていただけるよう、新たなエピソード等を展示しました。

同時に、今東光が原作の小説『悪名』中に散りばめた「八尾に関する描写」や、「悪名の主人公と谷崎潤一郎の、八尾での出会い」をご紹介しており、東光が紹介したかった「八尾の魅力」をお伝えし、小説、映画、史実との対比も楽しんでいただけるように展開しました。

続悪名のチラシ

【令和3年3月】企画展示 ふたつの悪名―小説と映画―

【展示期間】令和3年3月13日~令和3年9月5日(新型コロナウィルス感染症拡大防止のため休館:4月25日~6月20日)

令和3(2021)年は今東光の代表作『悪名』が映画化されて60年の記念の年でした。

直木賞受賞後に流行作家の仲間入りをしていた東光ですが、映画『悪名』は、東光の名を日本全国に知らしめるとともに、勝新太郎扮する朝吉親分の「ワイは八尾の朝吉や」のフレーズで、八尾の知名度も急上昇させました。一流のスタッフの手で製作された本作は、邦画史に残る名作と評価されていますが、時が過ぎるにつれ、小説も映画も知らない世代が増えてきたようです。

そこで、本企画展示では、『悪名』の世界を楽しめるよう、小説や映画のエピソードを盛りだくさん、すでに鑑賞したことのある方も、初めての方も、『悪名』をより深く知るきっかけとなるよう紹介しました。
悪名のチラシ

【令和2年9月】企画展示 河内どんこうと今東光

【展示期間】令和2年9月12日~令和3年3月7日

昭和51(1976)年に創刊され、河内の歴史や文化を伝えてきた『河内どんこう』が、令和2(2020)年2月に120号をもって終刊しました。「歴史を知ることで八尾市を愛してくれれば」との思いに応え、この郷土誌には多くの歴史愛好家が原稿を寄せ、他では読むことの難しい地域に密着した記事を掲載してきました。八尾に大きな影響を与えた人物として東光も何度も登場しています。
『河内どんこう』に掲載された東光関連の記事を紹介しながら、『河内どんこう』の歩みを振り返り、郷土の文化の担い手として活躍した人々を紹介しました。

1964年の東光のチラシ

【令和2年3月】企画展示 1964年の東光

【展示期間】令和2年3月14日~令和2年9月6日(新型コロナウィルス感染症拡大防止のため休館:3月14日~31日、4月8日~5月20日)

令和2(2020)年、新型コロナウィルスの感染拡大により、オリンピックが延期になりました。予定では、東京で二度目となるオリンピックが開催されるはずでした。最初の東京五輪は半世紀以上前の昭和39(1964)年の出来事です。
当時の日本は高度経済成長の真っただ中。社会が急速に大変貌を遂げ、生活が激変した時代です。そしてその時期は、東光が流行作家として華々しく活動していた時期と重なります。
オリンピックに沸き立つ年の東光の活動をたどり、あの時代を振り返りました。

1964年の東光のチラシ

【令和元年9月】企画展示 平泉中尊寺

【展示期間】令和元年9月14日から令和2年3月8日(新型コロナウィルス感染症拡大防止のため休館:3月3日~3月8日)

平成23(2011)年に世界遺産に登録された奥州平泉。東光は昭和40(1965)年、67歳の時、平泉にある天台宗東北大本山中尊寺の貫主を拝命。国宝・金色堂の解体修理に精力的に取り組みました。
豪快な人柄と歯に衣着せぬ物言いから毒舌和尚と呼ばれた東光が見せた別の一面、僧侶として中尊寺の復興に力を尽くし、また蝦夷(えみし)に心を寄せる姿を紹介するとともに、貫主時代に執筆した『平泉中尊寺』の直筆原稿を初公開しました。

中尊寺展

【令和元年8月】特別展示 瀬戸内寂聴が語る~今東光の思い出~

【展示期間】令和元年8月3日から令和元年10月6日


東光を師僧として出家した瀬戸内寂聴氏のインタビュー映像
を中心に、ふたりのエピソードを展示しました。
平成29(2017)年に「寂庵」(京都市右京区)において収録が行われたもので、今回初公開されました。「寂庵」と記した扁額は、東光の揮毫によるものです。
「法名秘話」「印象深かったエピソード」「心に残ることば」「オススメの本は」などをテーマにした約13分間の内容です。その中で寂聴氏は、学識が高く、配慮も行き届いていた東光を、「八尾の誇り」「八尾の宝」と力説。毒舌和尚として有名な東光の隠された一面が語られました。
第3回特別展示チラシ

【平成31年3月】企画展示 『小説 河内風土記』を読む

【展示期間】平成31年3月16日から令和元年9月8日

東光が移住した当時の八尾は田園風景が広がるのどかなまちでしたが、高度成長の波とともにその風景が失われていきます。それを惜しんだ東光は河内の風物を小説に残していきました。
『小説河内風土記』は昭和52(1977)年、東光が亡くなる直前に出版されたもので、60余りの短編が6冊の本にまとめられています。その中に描かれている「懐かしい八尾」について紹介しました。

第8回企画展チラシ

【平成30年9月】企画展示 『お吟さま』の生きた時代

【展示期間】平成30年9月15日から平成31年3月10日

小説「お吟さま」は第36回直木賞を受賞した東光の代表作です。昭和31(1956)年に裏千家の機関紙『淡交』に1年にわたり連載されました。編集者であった臼井 史朗氏のご遺族から寄贈された『お吟さま』の直筆原稿を初公開するとともに、文壇復帰のきっかけとなった『お吟さま』を紹介し、その時代背景について解説しました。

第7回企画展チラシ

【平成30年3月】企画展示 東光の舌 ~そして、河内の味の虜となった~

【展示期間】平成30年3月17日から平成30年9月9日

東光は天台院住職となり八尾に移り住んでから、地元の人々と交流を通じて河内の食べ物を大いに楽しみ味わいました。その様子はエッセイや小説の中に鮮明に描かれています。
東光が連載した雑誌『あまカラ』を中心に、東光が好んだ食べ物や河内で味わった食べ物について紹介しました。

第6回企画展示ちらし

【平成29年9月】企画展示 小説『弓削道鏡』  ~道鏡がみつめた河内~

【展示期間】平成29年9月16日から平成30年3月11日

平成29(2017)年2月、八尾にある東弓削遺跡で「由義寺」の塔の基壇が発掘され、由義寺跡と弓削道鏡が再び注目されるようになりました。東光は早くから八尾の魅力として道鏡に注目し、その再評価を世にうったえていました。
小説『弓削道鏡』の世界を解説するとともに、道鏡ゆかりの「由義宮」の遺構発見の模様を紹介しました。

第5回企画展示チラシ

【平成28年9月】特別展示 続・東光と交流したひと ~今東光と藤本義一~

【展示期間】平成28年9月17日から平成29年3月12日


「藤本義一の書斎 Giichi Gallery」
(兵庫県芦屋市)との共催として、開催しました。
ふたりの直木賞作家は、ともに作家の枠にとどまらず多方面で活躍し、関西に深い愛着を持っていた点も共通していました。
藤本氏が「悪名太鼓」の脚本を手掛けたのがきっかけで小説家を志すことになったことや、両者の文壇「野良犬会」での交流など、35歳の年齢差がありながら、長年公私にわたり親しくしていたふたりの関係性を軸に紹介しました。
第2回特別展示チラシ

【平成28年3月】企画展示 東光が記した“八尾のブラシ” ~小説 河内風土記から~

【展示期間】平成28年3月19日から平成28年9月11日

東光が様々な八尾の話題を作品で扱ったなかでも、「八尾の地場産業」を題材に開催しました。
東光は檀家をはじめ八尾の人々と交流するなかで、多くの八尾の事柄を知りました。全国に名を馳せた「河内木綿」、当時隆盛を誇っていた「ブラシ」等、東光の小説には、八尾の産業や、それに関わる人々の生活の様子も随所に散りばめられています。
その中でも、八尾の代表的産業である「ブラシ」にまつわる話が多く所収されている「小説河内風土記」当時の写真・資料・ブラシやその歴史等を、現代のブラシ生産者等の協力を得ながら、紹介しました。

第4回 企画展示チラシ

【平成27年9月】特別展示 河内八尾 1950s-1960s

【展示期間】平成27年9月30日から平成28年3月13日


「サンプラザ生涯学習市民センター」
(枚方市)からの写真資料提供により、開催しました。
人生の紆余曲折を経て辿り着いた八尾の地で、その歴史・文化・人情の懐の深さに驚き、見聞きしたことを文学作品のなかに留めようとした作家、今東光。その東光との出会いをきっかけに、失われつつある河内の生活風土を写真作品のなかに留めようとした写真家、田中幸太郎
河内・八尾に魅了され、愛した二人は、それぞれの分野で、当時の八尾の風土・文化・人情を記録に残そうとしました。二人の作品やその他の資料から、当時の八尾をご紹介しました。田中幸太郎氏が撮影した写真や市民提供の写真を展示し、1950年代から60年代にかけての八尾の姿を振り返りました。

第2回 特別展示チラシ

【平成27年3月】企画展示 東光の群像 ~河内の今東光~

【展示期間】平成27年3月14日から平成27年9月27日


岩宮武二氏、井上博道氏
といった、著名な写真家が撮影した東光の肖像写真や、東光ゆかりの人が撮影したスナップ写真、寄贈資料等を展示し、河内住人としての東光の姿を紹介しました。
八尾の地と運命的な出会いを果たした東光は、創作意欲を大いに刺激され、いわゆる「河内もの」と呼ばれる作品群を生み出しました。その背景には、人生の紆余曲折を経て、辿りついた八尾を安住の地とし、八尾の気質・風土を愛し、後世に書き残したいという、東光の作家としての本能と、郷土への強いおもいがありました。
展示写真では東光の執筆中の思慮深い姿や、親しい人にプライベートで見せる表情が写し出されています。また、東光本人の愛用品等も展示し、八尾の地に根をおろして生活していた様子を紹介しました。

第3回 企画展示チラシ

【平成27年1月】特別展示 東光と交流したひと ~今東光と田辺聖子~

【展示期間】平成27年1月17日から平成27年6月9日

大阪樟蔭女子大学内「田辺聖子文学館」(東大阪市)との共催として、開催しました。
直木賞作家である今東光と、芥川賞作家である田辺聖子氏とは、東光の生前に交流があり、両者が雑誌で対談を行ったり、田辺氏が東光逝去時に追悼文を寄稿したりと、互いに親しみを感じていたことがうかがわれます。その交流を通じて、両者のキャラクターや作家性をご紹介しました。
(終期日は、当初の予定3月10日から、6月9日まで延長しました)

第1回 特別展示チラシ

【平成26年9月】企画展示 今東光の書・陶・画 -遊びをせんとや生まれけむ-

【展示期間】平成26年9月20日から平成27年3月10日


“遊びをせんとや生まれけむ”
は、平安時代後期に編纂された『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』のなかで最も有名な一節です。

遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれ

解釈には諸説ありますが、言葉どおりによむと「人は遊ぶために生まれてきたのだろうか。子どもが遊ぶときは時間を忘れて夢中になる。子供が遊ぶように夢中で生きたい」となります。
東光は“遊び”の精神で、執筆活動だけではなく、書や陶器、絵画に取り組みました。しかし単なる遊びではなく、制作風景からわかるように、全力で、真剣に“遊び”、作品をつくりあげました。東光が本気で遊び生みだした作品と、それに向かう東光の姿を紹介しました。 
第2回 企画展示チラシ

【平成26年4月】開館記念企画展示 東光と銀幕の世界

【展示期間】平成26年4月30日から平成26年9月16日

今東光資料館のオープニング記念として、東光作品が原作になった映画作品群を紹介しました。東光の小説や随筆は、いくつもの映画や劇といったメディアにも展開され、視覚的な形で表現されました。
資料館の所蔵品の中から、東光にとって初めての映画作品となる「美男お小姓 人斬り彦斎(げんさい)」をはじめ、直木賞受賞作の「お吟さま」、八尾市でロケ撮影が行われた「みみずく説法」など、河内にちなんだポスターや台本などを展示し、大衆娯楽の世界で親しまれた東光の作品を紹介しました。

第1回企画展チラシ


お問い合わせ

八尾市教育委員会事務局 八尾図書館内
今東光資料館
電話: 072-943-3810
ファックス: 072-923-2937

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