[2022年12月4日]
ID:68076
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平成22年から運用してきました高規格救急自動車1台を感染症対策用高規格救急自動車に更新配備し、令和4年12月3日より本署で運用を開始しました。
この感染症対策用高規格救急自動車は、四輪駆動方式の車両です。車内には、
高度救命処置用資機材（気道確保用資機材、自動体外式除細動器（AED）、輸液用資機材、血中酸素飽和度測定器、心電計等）に加えて、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、感染症対策用資機材（自動心臓マッサージ器、オゾンUV除菌装置、オゾン発生装置、濃度計付きオゾン発生器、ストレッチャー取付式簡易アイソレーター、ディスポーザブル型携帯用電動吸引器等）を積載した救急車であり、救急救命士の資格を持った隊員が常に1人以上乗車しています。
なお、この感染症対策用高規格救急自動車には、近隣消防本部では初めて最新鋭の磁気浮上式ストレッチャー防振架台を導入しました。救急事案終了後に患者室を流水洗浄できることにより、消毒清掃時間の短縮を図ることが出来るようになりました。また、運転席室と傷病者室を感染症対策用間仕切りで区画することが出来るように設計し、救急隊員の二次感染防止に配慮した仕様となっております。
八尾市消防本部では救急車9台（非常用救急車2台含む）を保有しており、その内1台が感染症対策用高規格救急自動車となりました。
感染症対策用高規格救急自動車
（新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金）
高さ249cm
長さ566cm
幅 189cm
乗車定員7人
車両重量3,265kg
八尾市消防本部 本署に配備しました。
救急車内には、高度な救急資機材に加えて感染症対策用資機材が積載されています。
磁気浮上式ストレッチャー防振架台
・最新の磁気浮上式を導入することにより、傷病者を搬送中、有害な振動を取り除き、車内での救命処置を安全確実に行うことができます。
・救急事案で汚染されたストレッチャーや防振架台を流水洗浄により洗浄消毒することが可能になり、救急対応不能時間の短縮を図ることができます。
BT-03
・高い除菌力で付着菌まで安全に除菌できます。
・オゾン濃度を自動的に制御できます。
・人感センサー標準搭載。
・0.1ppm濃度計連動運転可能。
BT-088
・CT計＋オゾンガス発生体が一体型となっているオゾンガス式除染装置で小型軽量なハンディータイプなので、どこでも使用可能。
・CT値設定後は機械が自動で運転、自動で停止します。
・日々の除菌(救急車・消毒室・資器材の除菌)だけでなく、災害時や緊急時の除染や除菌にも活用できます。
※CT値とは、オゾンガス濃度（ppm)とそのオゾンガス濃度に何分（min)間接触したかの積で表す値です。
※CT値＝オゾンガス濃度(ppm)×時間(min)となります。
ディスポーザブル型携帯用電動吸引器（アキュバック・プロD）
吸引チューブ及び吸引ボトルがディスポーザブルタイプになっており、事案ごとに使い捨てを行うことで、感染対策が期待できます。
ストレッチャー取付式簡易アイソレーター
搬送隊員の二次感染を防ぎながら、安全かつ早急に治療を受けられるよう、隔離区域へ搬送するまでの間、一時的に隔離するために用いられる感染症対策の搬送用具です。
感染症対策用の間仕切り
救急車車内での二次感染対策として、隔壁扉を装備することで救急隊員の感染リスク低減が期待できます。
自動心臓マッサージ器は、自発呼吸および脈拍が無く、意識消失を起こしていることで定義される急性循環停止状態の成人患者に体外式心臓マッサージを行う資機材で、劣悪な環境下においても効果的で安定した絶え間ない胸骨圧迫を実現し、救命率の向上が期待できます。
また、感染症対策として、救急隊員が傷病者と接触する時間も短縮することが可能となり、救急隊員の感染防止を図ることもできます。
なお、八尾市消防本部は感染症対策用救急自動車だけではなく、八尾市消防本部の救急隊全隊に自動心臓マッサージ器を導入致しました。
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金とは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止とともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活を支援し地方創生を図るため、地方公共団体が地域の実情に応じて、きめ細やかに必要な事業を実施できるよう創設されたものです。
八尾市 消防本部 警防課
電話: 072－992－2598 ファックス: 072－992－7722
