3年生聞き取り学習

令和6年2月22日、3年生は聞き取り学習を行いました。部落差別をテーマにしたドキュメンタリー映画「わたしの話　部落の話」を監督された満若勇咲さんを招いてお話を聞きました。監督自身が中学校に行かなかった時期の話や、自分のマイノリティーの部分の話も語りながら、話してくれる映画に向けた思いやエピソードは、53期生には衝撃的だったようです。

住んでいる地域に部落差別があるのなら、その地域に密着してドキュメンタリーを撮るし、働いている職業での差別があるのなら、その仕事に密着して撮る。けれど、この部落差別というものは、そのどちらでもなかった。だからこそ、この部落差別というのは、実態が見えにくいと言う満若さん。

そんな、満若さんが部落問題を見えるようにするために選んだ方法は対話でした。対話し、語り合う中に、部落差別の実態が見えたといいます。しかし同時に、語るというのはすごいエネルギーがいることだし、差別が見えたとしても部落差別は簡単になくならないともおっしゃっていました。それでも最後には、「それだけエネルギーがいることだけど、語ることで、語り合うことで、（差別の）形は、きっと変わる。そう思う。」と言って、話は締めくくられました。

生徒の感想の中には、「差別は自分はしていないって思ってるだけやったら、何も変わらない。なんなら、差別する方向に向かってる。でも、発信することで、差別がなくなるのは難しいけど、へらすことはできると思う。」などがあり、良い学びになったと思います。