電話線から出火!?(電話モジュラープラグ・モジュラージャックからの火災)
どんな火災だったの!?
作業場内で発生した火災で、電話線のモジュラープラグ・モジュラージャック(電話線の接続等に用いられるコネクタ)が原因となり火災が起きたと考えられる火災です。
電話モジュラージャック・モジュラープラグとは!?
モジュラープラグとは、電話線などの信号線をまとめて接続する場合に用いられる端子(コネクタ)のことであり、電話、ファクス又はLAN等を接続するのに用いられます。
モジュラープラグが先端についたケーブルをモジュラーケーブルと言います。
モジュラージャックとは、モジュラープラグの受け口となる部品です。
電話線の差し込み口は、大半がこの形をとっています。
モジュラープラグ及びジャックの材質は、ともに難燃性の合成樹脂となっています。
本当に発火するのか、火災原因調査のため燃焼実験開始!!
このような仮想の電話環境を作り、消防署において燃焼実験を開始しました。
実験1
電話機に接続されているモジュラープラグを外し、外したモジュラープラグ先端に洗剤(今回は、導電性が優れている塩素系洗剤を使用します。)が掛かると、トラッキング現象が発生するのか!?(東京都内で実際にこのような火災があったそうです。)
※トラッキング現象とは…コンセントに差しっぱなしのプラグとコンセントの隙間に溜まったほこりに、湿気などの水分が付着し、電流が流れて発熱し、ついには発火するという現象です。
結果…白煙の発生と共に洗剤が沸騰し、泡が発生しました。
また、その部分に着火物である綿花を近づけると、発火に至りました。
実験1 動画で確認できます。
実験2
塩素系洗剤をモジュラープラグ先端に付けた状態で、モジュラージャックに差し込むと発熱・発炎等するのか!?
結果…塩素系洗剤を先端に付けたモジュラープラグを差し込んでから40秒後、モジュラージャック内で一時的な発炎を確認しました。
実験2 動画で確認できます。
燃焼実験を終えて…
電話線のように低電圧の機器であっても、電気が存在している以上は、火災の原因になる可能性は必ずあります。
みなさんが日頃使用している電気機器は、ほこりが溜まったり、水が掛かったりするだけでも大きな火災に至る可能性があるので、火災が起きないよう、こまめに清掃する等十分注意していただきたいと思います。
みなさんの生命、身体、財産を火災から守るために…
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