収れん火災に気をつけて!

ページID1014114  更新日 令和7年1月30日

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収れん火災とは

イラスト:虫眼鏡で紙を焼く様子

太陽からの光が何らかの物体によって反射または屈折して、これが1点に集まることを収れん現象と言います。
小学生のころ、虫眼鏡などを使って光を1点に集めると、黒い画用紙などが焦げて穴が空いた経験をしたことがあると思いますが、気象条件や太陽の位置、収れんを引き起こす物の向きなどの条件がそろうと、近くに可燃物があることで火災になる場合があります。
八尾市においても、令和3年~4年の間で収れん現象によって火災や事故に至ったと思われる事例が2件発生しています。

発生しやすい時期

太陽の光が原因のため、夏場に発生しやすいと考えるかもしれませんが、太陽の高さが低くなり、部屋の奥まで光が差し込む秋から冬場にかけて比較的多く発生しています。

太陽の光が集まる物は

  • 水の入ったペットボトル
  • 凹面鏡
  • 金魚鉢
  • ステンレス製ボール
  • 透明な球体(ガラス玉や水晶玉など)
  • 透明な吸盤など

身近にあるものばかりです。

火災または事故事例

事例1

令和3年秋の夕方頃、住宅2階居室において、テーブルに置かれていた凹面鏡に太陽光が差し込み、椅子の上に置いていたクッションが焼け焦げた。

事例2

令和4年冬の夕方頃、住宅敷地内に動物除けのために置いていたペットボトルが太陽光を収れんさせて、木材が焼け焦げた。

燃焼実験

実験1

写真:凹面鏡とクッション
凹面鏡を使って収れんされた太陽の光をクッションに当てる。
写真:凹面鏡とタオルで巻いたクッション
凹面鏡で収れんされた光をタオル生地で巻いたクッションに当てる。

実験2

写真:ペットボトルの光をダンボールに当てた様子
水の入ったペットボトルを使用し、収れんされた光を段ボールに当てる。
写真:段ボールの焦げ跡
太陽の光が当たった場所が円状に焼け焦げた。

実験結果

どちらも、実験開始からわずか10秒ほどで煙が発生し、クッションにあっては、継続すると生地が黒く焼け焦げて、タオル生地を被せると最終的に炎まで立ち上がりました。

予防策

  • 太陽の光が差し込む範囲には、収れん火災が起こる可能性のある物を置かないようにしましょう。
  • 出かける際はカーテンを閉めるなど遮光しましょう。
  • 屋外で動物除けのために水の入ったペットボトルなどを置く際、周囲に燃える物がないか、また車内にペットボトルを置き忘れないように注意が必要です。

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