[2023年9月16日]
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令和5年9月5日(火)、大阪府立消防学校の科学消防訓練棟において、実火災体験型訓練(ホットトレーニング)を実施しました。
ホットトレーニングとは訓練施設(コンテナ内)において、実際に薪を燃焼させ実火災に近い熱環境を再現させることで、火災初期からの燃焼過程を観察し、火災性状に対する知識の向上及び状況に応じた放水技術の習得を目的としています。
【放水訓練】
気密性の高い建物においての効果的な注水技術(環境測定注水、攻撃型冷却注水、ペンシリング注水)を学びました。
【閉鎖型訓練】
コンテナ内へ入り、薪に着火し煙の状況等、燃焼過程を確認します。このときは、まだ初期の段階で下部の周辺の温度は低く、煙と空気の境目である中性帯(ニュートラル・プレーン)と呼ばれるものがはっきりと分かります!
【開放型訓練】
これまでに発生した可燃性ガスのうち燃焼しきれていないものが天井付近に蓄積する。このガスが加熱されると、圧力によりまだ燃焼が起こっていない部分(火災にあっていない場所)へと押し出され、そこで酸素と混合し、燃焼条件が満たされるとガスの燃焼が始まる。これにより炎が天井をなめるように急激に広がる現象これが「ロールオーバー(フレームオーバー)」です。天井付近は600度近くまで温度が上昇していました。放水により高温の水蒸気の発生を体感しました。
不必要な換気は火災を促進させてしまうことや、中性帯(炎の熱で上昇した煙と新鮮な空気が混ざり合う部分の境目)の維持の重要性や可燃性ガスに起因するフラッシュオーバー(爆発的に燃焼する火災現象)の発生リスクを軽減させるための放水方法、放水によって起こる高温の水蒸気の吹き返し等を体験することで火災を正しく理解し、正しく怖がることで安全な任務遂行を目指すためにも非常に有意義な訓練となりました。
八尾市消防本部消防署
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