[2024年1月20日]
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医薬品の過量摂取とは、薬を使うときの一回あたりの用量(dose)が過剰である(over)こと、または薬物の過量摂取に及ぶ行為のことをさしています。過量摂取することを、一般的に「オーバードーズ(Overdose)」(以下、オーバードーズ)と言われています。近年、この「オーバードーズ」が深刻化しています。
医薬品は、安全に効果を発揮するために、用法や用量が決められています。市販薬の中には、用法・用量を守らずに過量摂取(オーバードーズ)すると、健康被害が起きたり、依存症になってやめられなくなる場合があります。
「オーバードーズ」は、10代の若年者を中心に広がっており、高校生を対象としたある調査では、過去1年以内に市販薬を乱用した経験のある人の割合が約60人に1人という結果が得られました。
背景には、いじめや虐待、親との関係の悪化、学校での孤立など、家庭や学校等で感じている「孤独感や強いストレス」があり、気分を変えるための手段として、「オーバードーズ」に走る傾向があるようです。
市販薬の過量摂取により、眠気や疲労感がなくなったり、ふわふわした気分になったりすることがありますが、これらの効果は一時的であり、その後は逆に不快な気分になることから、先の乱用時と同じ効果を期待して、市販薬の過量摂取を繰り返してしまいます。
過量摂取により亡くなってしまう事例が発生するなど、「オーバードーズ」は今や社会問題となっています。
薬局やドラッグストアでは、薬剤師や登録販売者が、症状などを確認したり、薬の注意事項についての情報提供を行っています。
薬剤師や登録販売者の説明をよく聞き、また添付文書をよく読んで、医薬品を正しく使いましょう。
薬の効能効果、飲みあわせ、飲み方・使い方、薬に関する心配ごとなどの相談に、専任の相談員が答えています。(ただし、診断や治療などの医療に関する質問等においては回答できない場合があります。)
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