AEDの使い方

ページID1001967  更新日 令和7年1月30日

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AED(自動体外式除細動器)とは?

AED(エー・イー・ディー)はAutomated External Defibrillatorの略語で、日本語では「自動体外式除細動器」といいます。AEDの設置場所を示す目印には、「AED」と書かれていることが多く、「自動体外式除細動器」よりも「AED」と覚えたほうが簡単かもしれません。

写真:AEDの外観

心臓の病気等で倒れた方のほとんどが、心室細動という状態であるといいます。心室細動とは、心臓が細かく振るえ血液を全身に送り出せない状態のことです。これに最も有効な処置が、心臓の筋肉に電気的な刺激を与える電気ショック(AED)です。AEDは一般の方でも簡単に操作でき、突然の心停止から大切な人の命を救うことができます。

AEDの使い方(アナウンスにしたがって使用して下さい。)

平成16年7月から一般の人でもAEDを使用することができるようになりました。
AEDにはいくつかの種類がありますが、取り扱い要領に大きな違いはありません。
AEDの操作手順は、音声メッセージとランプによって実施すべき手順を示しますので、音声メッセージ等の指示どおりに行えば一般の人でも簡単に操作ができます。

では、実際の使い方を見てみましょう!

1.AEDの準備

AEDを傷病者の近くに置き、ケースから本体を取り出します。

写真:AEDの外観

2.電源を入れる。

AEDの電源ボタンを押す。

写真:AEDの蓋を開けた様子


  • 機種にもよりますが、ケースからAEDを取り出すか、ふたを開けます。
  • 電源ボタンを押し、後は、音声メッセージと本体に点滅するランプに従って操作して下さい。
    ※ふたを開けると自動で電源が入る機種もあります。

3.電極パッドを貼る

電極パッドに貼り付ける位置がイラストで示されています。

電極パッドの装着例(1)

写真:電極パッドの装着例1


  • 傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。
  • 電極パッドの袋を開封し、電極パッドをシールからはがし、粘着面を傷病者の胸の肌にしっかりと貼り付けます。
  • AEDには、「小学生~大人用」(従来の「成人用」)と「未就学児用」(従来の「小児用」)の2種類の電極パッドが入っている機種や、本体に未就学児用モードに切り替えるスイッチが付いている機種もあります。その場合は、小学生以上(小学生を含む)には「小学生~大人用」の電極パッド(通常モード)を使用し、未就学児には「未就学児用」の電極パッド(未就学児用モード)を使用してください。
  • 小学生以上には、未就学児用の電極パッド(未就学児用モード)は使用しないでください。
  • 従来の表記である成人用パッド(モード)、小児用パッド(モード)のままのAEDもあるので注意して下さい。
  • 機種によっては電極パッドのケーブルをAED本体の差込口(点滅している)に入れるものがあります。

電極パッドの装着例(2)

写真:電極パッドの装着例2


小児や乳児で体が小さく、うまく電極パッドが貼れないときは、胸と背中に貼ることもあります。

ポイント

電極パッドを貼り付ける際に胸骨圧迫を中断しないでください。

注意事項

  • 傷病者の胸が汗や水で濡れている場合は、タオル等で拭き取ってから電極パッドを貼ります。
  • 胸に貼り薬(ニトログリセリン等)が貼られている場合は、はがして薬剤を拭き取ってから電極パッドを貼ります。
  • 心臓ペースメーカーが体内に埋め込まれている場合は、胸の皮膚が盛り上がっていますので、その出っ張りを避けて電極パッドを貼ってください。
  • 胸毛が濃い場合は、電極パッドを強く押し付けて密着させるか、貼った電極パッドを素早くはがして貼り付ける部分の体毛を除去し、予備の新しい電極パッドを貼り直します。
  • 金属製のアクセサリーは、直ぐ外せるなら外してください。しかし、外すのに手間取る場合は、電極パッドをアクセサリーから遠ざけて貼ってください。

4.心電図を解析する。

AEDが心臓の動きを読み取り、電気ショックが必要かを判断する。

写真:AEDが心電図を解析している様子

ポイント

  • 解析中は傷病者の体に触れてはいけません。
    ※傷病者の体に触れることにより、解析が正しく行えないことがあります。
  • ”ショックは不要です。”などの音声メッセージが流れた場合は、ただちに胸骨圧迫を実施して下さい。

5・電気ショック

電気ショックが必要な場合には、充電が開始され電気ショックが出来ます。

写真:除細動ボタンを押す様子


  • AEDが電気ショック(除細動)が必要なら自動的に充電が始まります。
  • 充電が完了しますと、”ショックボタンを押してください。”など音声メッセージや、除細動ボタンの点滅、充電完了の連続音が出ます。
  • 周りの人達に傷病者から離れるように指示し、誰も傷病者に触れていない事を確認してから除細動ボタンを押します。
    ※「みなさん、離れて!」と注意喚起することが大切です。

ポイント

ショックボタンを押すときは、傷病者に触れないでください。
※傷病者に触れることで感電する危険があります。

オートショックAED

写真:オートショックAED ロゴマーク


電気ショックが必要な場合に、ショックボタンを押さなくても自動的に電気が流れる機種(オートショックAED)が認可されました。傷病者から離れるように音声メッセージが流れ、カウントダウンまたはブザーの後に自動的に電気ショックが行われます。必ず音声メッセージに従って傷病者から離れる必要があります。

AEDの点検をしていますか?

緊急時にAED(自動体外式除細動器)を正常にご使用いただくために、日頃からAEDの点検をお願いします。また、バッテリー等には使用期限や寿命があり、設置してから日時が経過している場合には、注意が必要です。
いざという時、AEDをきちんと使用できるように、AEDの設置者は、特に以下の点に注意して、日常点検等を実施して下さい。

1 インジケーターの確認

AEDには、AEDが正常かどうかを示すインジケータ(※1)が付いています。
点検担当者は、日常点検として、このインジケータの表示を日常的に確認・記録しましょう。
※1 AEDの状態を確認するためのランプや画面

2 電極パッドやバッテリーの交換

AEDの電極パッドやバッテリーには、使用期限や寿命があります。
AEDを正常に作動させるために、これらの消耗品の交換時期を表示ラベル(※2)で把握し、適切に交換しましょう。
※2 各製造販売会社より、購入店等を通じて提供されます。

以上の日常点検や消耗品の交換などについてご不明な点は、お手持ちのAEDの購入店やメーカーにお問い合わせください。
詳しくは、厚生労働省ホームページをご参照ください。

八尾市内公共施設等におけるAEDの設置場所について(危機管理課提供)

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消防本部 救急課
〒581-0017大阪府八尾市高美町5-3-4
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