[2019年6月20日]
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世界文化遺産登録に向けて大きく前進している百舌鳥・古市古墳群や中河内最大の古墳である心合寺山(しおんじやま)古墳など大型前方後円墳の多くは5世紀代につくられました。6世紀ごろになると朝鮮半島から持ち込まれた横穴式石室を採用し、鏡や玉類、鉄製品など豊富な副葬品を有する前方後円墳の郡川西塚古墳・郡川東塚古墳が高安山の麓に出現します。
その後、同様の横穴式石室を用いた小型の円墳が高安山の山ろくに広がり、古墳がたくさん連なる情景から、「千塚(せんづか)」と呼ばれるようになりました。郡川西塚古墳と郡川東塚古墳の間を南北に東高野街道が通り、江戸時代に入ると河内の名所として「千塚」が紹介され、大正から昭和の初めにも鉄道会社が沿道の名所として紹介するなど、信貴山の朝護孫子寺への参詣者をはじめ、古くから多くの人たちがこの地を訪れていました。
四季折々の装いを見せる高安山の豊かな自然や植木畑の花卉・花木の中に残る古墳の姿をみてみませんか。見学できる古墳を冊子で案内しています。
ライトアップされた大窪・山畑8号墳の石室
※平成31年3月30日に開催した写真撮影会用にライトアップしたもので、ライトアップ設備は、常設していません。
国史跡 高安千塚古墳群~知ろう、歩こう~
高安千塚古墳群の紹介冊子です。散策マップ付。
石室の内部まで見学できる古墳の一部を「八尾市文化財情報システム」からご紹介します。
古墳名称をクリックしてください。別ウィンドウで開きます。
国史跡 抜塚(大窪・山畑7号墳)(別ウインドウで開く)
市史跡 大窪・山畑8号墳(別ウインドウで開く)
国史跡 開山塚古墳(郡川1号墳)(別ウインドウで開く)
その他にも高安山ろくには、ガイダンス施設を併設した国史跡心合寺山古墳(前方後円墳)や府下最大級の石室を持つ府史跡の愛宕塚古墳(円墳)などがあります。また、高安は、平安時代の歌人で六歌仙のひとり、在原業平が主人公とされる『伊勢物語』の「高安通い」や、謡曲『弱法師』などに登場する俊徳丸の物語など、多くの伝説の舞台にもなるなど、多種多様な文化財が残されており、これらの様々な山ろくの文化財や伝説に登場する「高安」を巡って、歴史の風を感じながら、あなたの「高安」を探してみませんか。
【参考】(一社)八尾市観光協会HP「八尾市観光おすすめのモデルコース」より
高安古墳群コース 所要時間と距離 約75分 約6.0km(別ウインドウで開く)
心合寺山古墳周辺コース 所要時間と距離 約90分 約7.2km(別ウインドウで開く)
在原業平と十三街道コース 所要時間と距離 約106分 約8.5km(別ウインドウで開く)
おと越街道~立石街道の一周コース (別ウインドウで開く)所要時間と距離 約127分 約10.4km (別ウインドウで開く)
高安千塚古墳群について、もっと知りたい方は以下をクリックしてください。
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国指定史跡 高安千塚古墳群(別ウインドウで開く)
八尾市魅力創造部観光・文化財課
電話: 072-924-8555
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