[2023年12月26日]
ID:71971
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
八尾市健康まちづくり科学センターでは、各地域での健康づくりの取組みに活用するため、医療・介護・健診データ等を八尾市全体及び小学校区別に分析した「あなたのまちの健康診断」を作成しています。
八尾市全体版について主な分析結果を下記にまとめましたので是非ご覧ください。
※それぞれのデータについては確定までにタイムラグがあるため、項目ごとに年度が異なる場合がありますが、作成時点での最新データを使用しています。
平均寿命は、令和2年度で男性は81.2歳、女性は86.5歳でした。また、健康寿命については、男性は79.4歳、女性は82.8歳でした。
健康寿命と平均寿命の差(ここでは不健康期間と呼びます)は、令和2年度で、男性1.80年、女性3.70年でした。
男性の平均寿命・健康寿命ともに増加傾向で、不健康期間は横ばいの状況です。
女性の平均寿命・健康寿命、不健康期間はH26~R2年度ではおおむね変化はありませんでした。
この不健康期間をいかに短くし、いつまでも元気に過ごすことが健康長寿のカギとなります 。
※今回、健康寿命は、介護保険で要介護2~5の認定を受けた時の年齢を用いて計算しています。もう少し軽い程度の要介護状態や心身の不調により日常生活が制限されている期間を考慮すると、健康寿命はもっと短くなると推察されます(国の統計では、令和元年の健康寿命は男性で約73歳、女性で約75歳と報告されています。これは、「自分が健康であると自覚している期間の平均」を指標(国民生活基礎調査のアンケートデータを基にすることから、市町村単位では算定不可)として用いる算出方法です)。
令和2年度に後期高齢者医療健診を受診された方の質問票の回答状況です。
下記の項目について、大阪府平均よりも該当者が多い傾向がみられました。
〇この一年間に転んだ
〇今日の日付がわからない時あり
〇半年前に比べて硬いものが食べにくい
〇お茶や汁物でむせる
これらはフレイル(※2)の可能性のある状態です。フレイルが進んで要介護状態にならないように予防・改善が必要です。
(※2 フレイルとは、心身の機能が低下して、「健康」と「要介護」の中間の状態にあることをいい、多くの人はフレイルを経て、要介護状態になります。フレイルの段階であれば、運動や栄養改善、社会参加、口腔ケア等に取り組むことにより、健康な状態への回復が十分見込めます。)
フレイルの予防・改善についてはこちらのページをご覧ください。
要介護認定率は、高齢化率の上昇に伴い、年々上昇しています。近年、全国・大阪府と比べて前年度からの上昇割合が高くなっています。
いつまでも元気にイキイキと生活するために、要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)ことが大切です。
平成30~令和元年度の国民健康保険加入者(男女40~74歳)約4万5千人の診療報酬明細書(レセプト)の医療費データを分析した結果、本市ではこの2年間で入院と外来を合わせて約180億円(1年平均)の医療費がかかっていました。
本市の全傷病計の標準化医療費比は大阪府全体を100とした場合、男性96.0、女性95.9とやや少ない傾向でした。(本市と大阪府が同じ人口でかつ同じ年齢分布であると仮定した場合、本市の医療費総額は、大阪府のレベルの約96%と4%ほど少ないということです)。
疾病別の医療費をみると、本市の標準化医療費比が大阪府レベルよりも多い病名は、
男性で、胃がん・肺がん・脳出血・狭心症・糖尿病・慢性腎不全(透析有)・アルツハイマー病、
女性で、狭心症・糖尿病・高血圧症・慢性腎不全(透析有)・関節疾患・アルツハイマー病、
であり、このなかでも金額的に大きいのは、慢性腎不全(透析有)(男女計 約11億3千万円)と糖尿病(男女計 約10億8千万円)の医療費でした。これらの医療費が大阪府のレベルまで下がると、慢性腎不全(透析有)で年間約9千万円、糖尿病で年間約7千万円の医療費が削減できると試算されました。
平成30~令和元年度の後期高齢者医療制度加入者(八尾市民)約4万5千人の診療報酬明細書(レセプト)の医療費データを分析した結果、この2年間で入院と外来を合わせて約312億円(1年平均)の医療費がかかっていました。
本市の標準化医療費比は大阪府全体を100とした場合、男性101.2、女性102.1とやや多い傾向でした。(本市と大阪府が同じ人口でかつ同じ年齢分布であると仮定した場合、本市の医療費総額は、大阪府のレベルの約102%(女性)と2%ほど多いということです)。
疾病別の医療費をみると、本市の標準化医療費比が大阪府よりも多い病名は、
男性で、胃がん・大腸がん・肺がん・狭心症・脂質異常症・糖尿病・高血圧症・慢性腎不全(透析有)・アルツハイマー病、
女性で、胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がん・心筋梗塞・狭心症・脂質異常症・糖尿病・高血圧症・関節疾患・アルツハイマー病
であり、このなかでも金額的に大きいのは、関節疾患(男女計 約14億1千万円)と糖尿病(男女計 約13億7千万円)と慢性腎不全(透析有)(男女計 約13億6千万円)の医療費でした。これらの医療費が大阪府のレベルまで下がると、糖尿病で約1億8千万円、男性の慢性腎不全(透析有)で約1億3千万円、女性の関節疾患で約9千万円の年間医療費が削減できると試算されました。
がんの医療費については治療に有効でありながら極めて高額な抗がん剤が相次いで開発され、広く活用されていく中で医療費の上昇に影響していると考えられます。八尾市は大阪府よりも多い状況であるため、がんになりにくい生活習慣を心がけるとともに、がん検診を受診し、早期に発見・早期に治療していくことで生活上・経済上の負担も軽減されると考えられます。
特に高齢者では、いずれの病気でも重症化して長期入院になると、フレイル(要介護状態の一歩手前の状態)が一気に進み、要介護状態に陥ってしまう危険性も高まります。
医療費や介護費用の抑制、健康上の制限なく元気にイキイキと生活を送るためにも、若い頃から生活習慣に気をつけて、腎不全、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患などの生活習慣病の発症予防と重症化防止を図ることが大切です。
健康寿命を延ばす、つまりできるだけ要介護状態にならないために、予防できる病気は予防していくこと、医療費上昇による経済的負担を抑えることが大切です。
八尾市では令和4年4月八尾市健康まちづくり計画を策定し、その中で「八尾市健康づくり大作戦!」として糖尿病予防・フレイル予防をトピックスとし、市全体での取り組みを進めているところです。
今回の分析の中でも「糖尿病予防」「フレイル予防」の重要性について明らかになりました。
市民の皆様もご自身の健康づくりのスタートラインとして「糖尿病予防」「フレイル予防」について考えてみましょう!
八尾市健康福祉部健康まちづくり科学センター
電話: 072-994-0665
ファックス: 072-922-4965
電話番号のかけ間違いにご注意ください!