二三巻 えきちか(駅近)古墳発見!JR久宝寺駅西側で70基もの古墳発見

八尾市内で近年、特に様変わりした場所といえば、JR久宝寺駅付近でしょう。
平成18年に竜華操車場跡地の整備が完成し、駅は南北高架状の橋上駅舎となり、北側にはバスのロータリーができました。また、周辺には新しい八尾市立病院が建てられ、広い道路もできました。
実は、この整備に先立つ発掘調査で3世紀前半から後半、すなわち弥生時代の終わりから古墳時代初めの墓がたくさん発見されました。
久宝寺駅の西側、自転車置場のある広場から龍華水環境保全センター付近を中心に、約70基発見されています。
古墳はほとんどが方形(ほうけい)で、一辺5.15mぐらいの大きさです。また、駅から近い所では、ロータリー西側および自転車置場西側の道路整備に伴う公益財団法人八尾市文化財調査研究会による発掘調査で、2つ並んで方墳が見つかっています。
このように久宝寺遺跡で多くの古墳が造られたのは、この辺りが昔、大阪湾から入り込んだ河内湖のほとりに位置していたことが関係しています。
付近では準構造船といわれる木船の部材も見つかっており、河内湖には、多くの船が行き交っていたものと考えられます。
河内湖から旧大和川をさかのぼると、当時のヤマト王権の本拠地(奈良県南東部付近)へ行くことができます。これらのことから、久宝寺遺跡付近は当時、交通の要所として発展したことが分かります。
久宝寺駅の北側の階段を下りてすぐの広場には、遺跡の説明石版があります。また、メガシティタワーズマンションのストリートギャラリーでは、久宝寺駅周辺の歴史のパネル展示を行っています。
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