十六巻 文書や発掘調査から探る地震(一)

ページID1011438  更新日 令和7年1月30日

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地図:南海トラフ地域

昨年3月11日に発生した東日本大震災では、多くの方が亡くなられ、すっかり変わってしまった町を見ると、いまだに言葉が見つかりません。しかし、わたしたちが今回の災害を忘れることなく後世に伝え、そこから何かを得ることが大切なことだと思われます。

今回から八尾や近畿を中心に、昔の地震に関する記録や発掘調査で見つかった地震痕跡についてお話します。

地球の表面は、地殻とその下のマントルと呼ばれる岩石層から成る10数枚のプレートに覆われており、それぞれが長い年月をかけて移動し、押し合ったり、離れたりしています。このプレートの押し合いによって、一方のプレートが他方の下に潜り込むときにひずみが生じ、地震が発生します。

プレートが潜り込む境界を「海溝」や「トラフ」といいますが、日本列島の周りには「日本海溝」、「伊豆・小笠原海溝」、「南海トラフ」、「相模トラフ」などが巡っていて、地震が多いことが分かります。

日本における最古の地震記録は『日本書記』の允恭(いんぎょう)天皇5年(416年)7月14日で「地震(なゐふる)」とだけ書かれています。天武天皇13年(684年)10月の白鳳南海地震は、南海トラフを起源とする最初の地震記録で、「国中の男女が叫び惑った。山が崩れ、河が溢れて、官舎や寺社が数え切れないほど倒れた。人や畜が死傷し、土佐では畑が海に沈んだ」と記されています。

南海トラフを起源とする地震には南海地震と東南海地震があり、いずれも100年から150年を周期として発生し、大きな被害をもたらしてきました。

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