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認知症予防につながる食事とは?📊

[2023年7月20日]

ID:68779

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【令和4年度報告】大阪がん循環器病予防センターとの健康づくり事業の推進に関する協定

平成30年4月1日から、八尾市と大阪がん循環器病予防センターは「健康づくり事業の推進に関する協定書」※1 を締結し、八尾市と大阪がん循環器病予防センターが共同で健康づくり事業及び研究を進めることで、八尾市の健康づくり事業をさらに推進し、市民の健康増進に資することとしています。

協定に位置づけられる「生活習慣病及び介護予防に関する研究事業」について大阪がん循環器病予防センターより「要介護認知症の促進・予防につながる生活習慣要因を明らかにするための研究」の結果報告がありましたので、市民の皆様に分かりやすくお知らせいたします。

※1 大阪がん循環器病予防センターの循環器病予防部門が令和5年4月1日から大阪健康安全基盤研究所へ移管されたことに伴い、従来の協定内容を引き継ぐ形で、令和5年4月1日付けで、大阪健康安全基盤研究所と「健康づくり事業の推進に関する協定書」を締結し、共同研究事業を実施しています。詳細については協定のページをご覧ください。


目次

1.研究方法

栄養調査に参加した人の要介護認知症(※2)の発生状況を調査

八尾市南高安地区を含む全国の3地域において健診時に24時間思い出し法(健診日からさかのぼって24時間に対象者が摂取した食事を全て聞き取り記録する食事調査方法)による栄養調査を行いました。1985年~1994年の栄養調査に参加した40~64歳の男女3,739人を対象とし、介護保険が開始された1999年~2020年まで最大21年間追跡することにより、発生した要介護認知症と、栄養調査の食事状況とをあわせて分析し、中年期にどのような食事をとっていた人が認知症になりにくいのかを分析しました。

※2 本研究では、要介護認定を受け、認知症高齢者の日常生活度がlla以上の場合を「要介護認知症」と定義。

(lla:日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態)


2.結果

本研究では、食物繊維(特に水溶性食物繊維を含む、いも類・豆類・きのこ類)、ビタミンB(リボフラビン、葉酸、ビタミンB12)、ビタミンEの摂取が多いほど要介護認知症になりにくい傾向がみられました。

食物繊維と要介護認知症の関係

3.要介護認知症を予防するために

多様な食品を組み合わせて、食事をバランスよく摂取することが大切

八尾市民を含む日本人地域住民の長期追跡により、食物繊維、ビタミンB群(葉酸、リボフラビン)、ビタミンE群や、食物繊維を多く含むいも類、豆類、きのこ類を積極的に摂取することが、認知症発症リスクを下げる可能性が示されました。

葉酸は野菜に、リボフラビンは肉類や牛乳に、ビタミンEは植物油や魚類に多く含まれます。また過去の研究から、油脂などに含まれるα(アルファ)リノレン酸も認知症リスクを低くすることがわかっています。

参考:食品成分データベース(文部科学省)


これらの単一の栄養素や食品を摂ればよいのではなく、これらを組み合わせた食べ方が認知症予防に効果的と考えられます。

個人個人の生活状況に照らし合わせて、不足しがちな食品を意識的に摂取し、いも類、豆類、きのこ類、野菜、果物、油脂や、肉、魚、乳・乳製品なども織り交ぜ、多様な食品を食べることが大切です。



いろいろな食品を摂取できているか確認してみましょう!


認知症予防には食事バランスが大切です!

いろいろな食品を食べることで、栄養状態を良好に保ち、認知症やフレイルのリスクを下げることができます。

合言葉は「さあにぎやか(に)いただく!」※3


※3 「さあにぎやかにいただく」は、東京都健康長寿医療センター研究所が開発した食品摂取多様性スコアを構成する 10 の食品群の頭文字をとったもので、ロコモチャレンジ!推進協議会が考案した合言葉です。


さあにぎやかにいただく


チェックシートをつけることで、簡単に毎日の食べ方を知ることができます。7品目を目指して記録してみましょう。1~2週間、継続してチェックすると、自分の食べ方のくせが見えてきます。

チェックシート(出典:東京都健康長寿医療センター研究所)

出典:東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
(https://www.healthy-aging.tokyo/top)




ご自身の食事の傾向などを理解し、いろいろな食品を摂取しバランスの良い食事を摂取し、認知症を予防しましょう!

お問い合わせ

八尾市健康福祉部健康まちづくり科学センター

電話: 072-994-0665

ファックス: 072-922-4965

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

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