校長室より 8

ページID1020223  更新日 令和7年8月25日

印刷大きな文字で印刷

2学期の始まりにあたり

 夏休みが終わりました。夏の暑さが年々厳しくなり、8月5日には群馬県伊勢崎市で41.8度の最高気温を記録しました。「地球温暖化がその原因」と聞けば、我々にできることはないかと、考えます。冷房の設定温度を必要以上に下げない、自転車や徒歩で移動し、ガソリンの使用をひかえるなどできることからやってみようとも思いました。外の日差しを見、うだるような暑さを体感するとなかなか実現できず、その実現の難しさを実感しました。

 そんな中、グラウンドや体育館では各クラブが練習や試合を行っていました。多くのクラブで三年生が最後の大会を終えました。この時期は、練習の質も量も上がります。3年生は今まで以上に練習に熱が入り、1、2年生はそんな3年生について行こうと、無理をすることがあります。熱中症のリスクが一番高い時期とも言えることから、各顧問だけでなく、学校全体で注意して見守ってきました。水分補給や適度な休憩、生徒会が作ってくれたミストシャワーなど、できる対策は行ってきましたが、それでも、体調を崩す生徒がいました。幸い重症化することはありませんでしたが、このまま毎年、暑さが厳しくなるなら、何ができるのかさらに考えなければならないと思います。

私は、男子バスケットボール部の最後の大会に1回戦からベンチに入らせてもらい、生徒が一生懸命プレーする姿を久しぶりに間近で見ました。3回戦で残念ながら負けてしまいましたが、最後まであきらめない生徒の姿に胸が熱くなりました。「努力は必ず報われる」と言うことばがありますが、「報われる」を「最後まで勝ち続ける」こととすれば、とても厳しい言葉だと思います。しかし、男子バスケ部3年生の姿を見たとき、努力は報われたのではないかと思いました。結果がたとえ厳しいものであろうとも、自分たちが「やりきった」と満足する形で終えることができるかが、大切だとあらためて感じました。その形を得るために必要なのが“努力”だと思います。これを精一杯しないのに何かしらの達成感のある終わりは迎えられません。「報われる」ことはそう言う意味でも難しいことだと思います。

 多くの運動クラブでは、1、2年生中心の体制に移行しました。そばで見た3年生の最後の努力する姿がきっと印象深く残っていると思います。下級生は、また「報われるための努力」を地道に始めていくのだと思います。まだ、最後の展示や発表が控えている芸術部、吹奏楽部の3年生の皆さんは、悔いの残らない努力を最後まで続けてほしいと願っています。

 2学期が始まり、ダイナミック琉球を中心とした体育大会への取り組みが始まります。3年生は進路に向けて、本格的に考えなければならない時期になります。まだまだ暑い日が続きます。保護者のみなさまには、ご理解をいただき、ご協力をお願いすることも増えると思います。生徒一人ひとりの健やかな成長のため、共に見守っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

見守りを

 長期の休みが明けるとき、生徒の様子がとても気になります。例年、全国的に児童・生徒が自ら命を絶つということが、一番多いのが夏休み明けと言われています。昨今、その理由は様々で、単純に「この時期、夏休み明けで子どもはしんどいから」だけでは、対応ができなくなってきています。予想もつかない理由で衝動的に行動し、取り返しのつかないことになってしまっています。表情が暗くなる、好きだったことに興味を示さなくなる、睡眠や食欲の変化、「消えたい」「疲れた」などの否定的な言葉が増えるなど、その兆候は、ささいなことかもしれませんが、細心の注意を払っていれば、見つけられるかもしれません。学校では特に気をつけて子どもたちの様子を見ていきます。ご家庭でも気になる様子が見られればすぐにご連絡ください。よろしくお願いします。

ご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか

このページに関するお問い合わせ

(小・中学校、義務教育学校) 亀井中学校
〒581-0054大阪府八尾市南亀井町4-1-48
電話番号:072-992-3122 ファクス番号:072-992-3123
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。