[2022年9月6日]
室町時代から戦国時代にかけて、蓮如上人が親鸞聖人の教えを人々に説き、本願寺の興隆の礎をつくりました。久宝寺村で布教し、その盛況な様子は「帰するもの市のごとし」と伝わっています。蓮如上人は、久宝寺御坊として現在親しまれている顕証寺の前身、西証寺を建立しました。その後、蓮如上人の息子実順や蓮淳によって、久宝寺寺内町が整えられていきました。
久宝寺寺内町は大阪府内有数の規模を誇り、現在も白壁や『むしこ窓』、碁盤の目のような路地など伝統的な町並みがいにしえの風情を偲ばせます。
久宝寺寺内町内にあるまちなみセンター(寺内町ふれあい館)は、久宝寺寺内町の歴史的遺産の継承と八尾市のまちづくりについての地域活動の拠点です。
八尾市には、久宝寺寺内町のほか、八尾寺内町、萱振寺内町があり、3つもの寺内町が残っているのは大阪府内でも貴重な存在です。