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令和元年度 やおキラ交流会

[2019年6月10日]

ID:58792

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令和元年度 やおキラ交流会を開催しました!!

今年度のやおキラ交流会のテーマは「みんなにやさしい避難所運営」です。
横のつながりをさらに広げるために、まちづくり協議会で活動する女性に加え、市民団体活動で活動する女性、消防団女性分団、大阪経済法科大学SAFETY及び学生防犯隊の女子学生など各分野の女性が集い、女性の視点から避難所の課題・運営などについて意見交換し体験していくことを目的に、活動してきました。

 詳しくはそれぞれのページをご覧ください。

第1回★やおキラ交流会

●とき:令和元年7月20日(土)午前10時~12時
●ところ:八尾市役所本館6階大会議室

講師に龍谷大学政策学部准教授の石原凌河先生をお迎えし、「避難所の課題と地域主体の避難所運営の進め方」をテーマに、男女共同参画の視点からみた住民主体の避難所運営や避難所の現状と対応策について学びました。

 講義に先立ち、昨年度の避難所ワークショップの取り組みについて、美園小学校区の女性から、「女性もリーダーとして活動することで多様な視点が生まれる。地域で力を合わせる「共助」へと視点を広げていきたい。」といった報告をいただきました。

 当日は39名の女性が集まり、グループに分かれて、意見交換を行いました。昨年度の避難所ワークショップの取り組みの振り返りや、クロスロードを通して実際に避難所で起こりえる状況を想定して話し合い、避難所の課題と運営について学びました。

 大切な視点として、『災害時には確固たる正解はなく、日頃から想定しておくことで「想定外」の事態を防ぐことができる。「決めない」ということを決めておくことも必要である。』などと学びました。
 

 参加された方からは「大変勉強になりました。有事に備え、事前の準備、話し合い、心構えの大切さに気付きました。」、「実際自分の地域で「いざ!やれるか」本当に必要なことだと思います。」といった感想をいただきました。


第2回★やおキラ交流会

●とき:令和元年8月30日(金)午後19時~20時30分
●ところ:八尾市役所本館6階 大会議室


 今回の講師は、NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク常務理事の寺本弘伸氏をお迎えして、
被災直後から復興に向けての状況などについて、阪神淡路大震災や新潟県中越沖地震、熊本地震の様子を写真や実際に被災された方の声を通して、災害直後の状況や事例を学びました。
 前回同様にクロスロードを行い、41名の女性がグループ毎に分かれて、学んだ事例をもとに熱心に意見交換が行われました。

 その中で、『みんなにやさしい避難所運営を検討するには、色んな方の意見を聞いたうえで、何らかの判断をしていかないといけない。その中で、多数派の意見が正しいというわけではない。』『近隣住民や団体、行政機関などとつながっているということが心強い環境を作ることになる。』といった意見が出た、気づきを共有する機会となりました。

 参加者からは、「地域で女性目線での避難所運営がスムーズにできるよう、普段から女性の意見を取り入れられる環境づくりにしていきたいと思う。」「いろいろ意見が出て、共有するところが多く、意見を尊重して聞く大切さを学べた。」といった感想をいただきました。

 『みんなにやさしい避難所運営』を検討する上で、女性の視点から様々な状況や立場にある方の意見も取り入れた上で判断していくことの大切さを学びました。


第3回★やおキラ交流会

●とき:令和元年9月28日(土)午前10時~12時
●ところ:八尾市役所本館8階 第2委員会室


 講師に第1回目同様、龍谷大学政策学部准教授の石原凌河先生をお迎えして、避難所運営ゲーム“HUG”を体験しました。

 HUGを使ってこれまでの学びを活かし、避難所の環境を整えるにはどうすれば良いのかを43名の参加者が話し合いました。避難所内での通路の確保や避難者の情報把握の必要性などに留意しながら、HUGを行う中で出された意見こそが平時から避難所運営について考えておくべきポイントとして、真剣に意見を出し合いました。
 参加者から「地域で役割分担を決めたい。」「自助・近助・共助と言われるが避難所以外の方々の物資の配給がないのではと不安。」「カードだけでも慌てるので、実際は・・・と思うと準備する大切さを改めて感じた。」というご意見・ご感想をいただきました。

 また、第1回やおキラ交流会で配布された非常用耐熱ポリ袋を使った非常食レシピコンテストの投票が行われました。コンテストへの多数のご応募ありがとうございました!
 結果発表は第5回やおキラ交流会で行われます。上位3位のレシピ考案者の方へは記念品をご用意しておりますので、どうぞ楽しみに結果発表をお待ちください。

※HUGとは…避難所運営ゲームのことであり、図面を避難所として、人と見立てたカードを図面の中に配置していき、生活してもらう避難所の環境を整えるゲームのこと。


第4回★やおキラ交流会

 7時に災害が発生したと想定し、市の指定避難所となる八尾小学校の体育館に集合した参加者は、リーダーや居住スペースの確保、受付・掲示板の設置などの役割に分かれ、参加者同士で避難所開設した場合にその役割を果たすには何が必要かを話し合いました。

 リーダー班では、体育館内の区割りを決めるにあたっての熱心な意見交換がなされ、女性の立場からの意見も多く出されました。

 居住スペース班や仮設トイレ班、受付・掲示板班、更衣室・洗濯班などでは、実際の段ボールベッドや仮設トイレを実際に組み立てる活動に加え、幼い子ども、高齢者、障がいを持つ方々など、特に災害時要配慮者に関わる課題カードが次々に提示され、避難者に対してベットが足りない場合に誰が優先して使用するか、備蓄の毛布をどのように避難者に配布するか、幼い子どもだけで避難してきた場合にどう対応するかなど、避難所で想定される具体的な状況について、話し合いました。

 そのほか自助・共助班として、実際に持参した非常持出袋の内容を見せ合いながらの意見交換も行いました。

 参加者からは、「段ボールベットでも、マットの有無により体感温度が違うことが実際に経験できた。日頃からの備えについて、改めて見つめなおすきっかけになった。」「今日の経験を自分が住む地域の防災訓練に生かし、多くの人に伝えたい。」などの声が聞かれ、実体験を基にたくさんの意見交換ができました。



第5回★やおキラ交流会(まとめ)

●とき:令和元年12月7日(土)午前10時~12時
●ところ:八尾市役所本館6階 大会議室

 第1回目と第3回目に続き、講師に龍谷大学政策学部准教授の石原凌河先生をお迎えして、
『誰もが安心して生活できる避難所を考えよう』をテーマに、これまでの学びを活かして38名の参加者でワークショップを行いました。

 災害発生時の自分を主人公に、「いつ避難所にいくのか」「いつまで避難所にいるのか」も含めてひとつの物語としてイメージし、目黒巻※を作成しました。
 その後、第4回やおキラ交流会の避難所訓練で得た学びから、目標である「誰もが安心して生活できる避難所となる」を実現するための対応策について、「誰がやるか」「実行の容易性」の2つの観点から班ごとに意見交換してワークシートを作成しました。
 ワークシートでは「1.すぐに対応できること」、「2.協議したらできそうなこと」、「3.対応することが難しいこと」に分類し、石原先生からは講義のまとめとして、以下の3つの観点をご教示いただきました。

  1. すぐに対応できること⇒災害発生時にすぐにやりましょう。
  2. 協議したらできそうなこと⇒今から協議を実行に移しましょう。
  3. 対応することが難しそうなこと⇒今は難しくてもどうすれば対応できるか話し合っていく。

 参加された方からは、「災害が起こったら避難所に行くとは思っていても、その避難所を誰が運営するのかについてはほとんど考えられていないと思います。災害時は行政も含めて全員が被災者です。誰かがではなく自分がと考えることも大切な防災だと思いました。」「避難所運営ではみんなの考えをまとめて実行することが重要ですが、女性の視点が不足しているので積極的に参加して女性の声を届けることが大切です。自分は大丈夫と思わず一度考えてみてほしいです。」といった意見が寄せられました。 

 今年度、やおキラ交流会では第1回から第5回を通して、災害時に避難する避難所が、安心して過ごすことのできる避難所となるよう、女性の視点から防災について検討するために『みんなにやさしい避難所運営』について考え実践して、交流を深めてきました。やおキラ交流会で得た気づきを、みなさんの地域防災に役立てていただけると幸いです。

 

 ※目黒巻…東京大学生産技術研究所の目黒教授が考案した「目黒メソッド」という災害状況想定から対策を考える手法を教材化したもので、災害後の状況を想像することで、災害前にどんなことが必要かを考えることを目的とした教材。


お役立ち情報

▼▽▼やおキラ交流会リーフレット(別ウインドウで開く)(←こちらからご覧いただけます。)
今年度開催された「やおキラ交流会」での学びや、ご意見等をまとめたリーフレットを作成いたしました。
活動を振り返っていただくとともに、ご家族ご友人、近隣の皆様方と、日頃の防災啓発や防災訓練等にお役立ていただければ幸いです。


▼▽▼やおキラ交流会おすすめ!非常食レシピ(別ウインドウで開く)(←こちらからご覧いただけます。)

災害時では、食材の確保が難しいだけでなく、調理に必要な道具の使用が限られることもあります。その中でも、耐熱ポリ袋を使った調理方法はとても便利です。

令和元年度に実施した非常食レシピコンテストの中から、得票数の多かったレシピをご紹介します。

お問い合わせ

八尾市人権ふれあい部人権政策課

電話: 072-924-3830

ファックス: 072-924-0175

電話番号のかけ間違いにご注意ください!

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