令和7年度 八尾市教育センター「課題別研修」
令和7年度 八尾市教育センター「課題別研修」シリーズ
八尾市教育センターでは、初任者研修、10年経験者研修等の法定研修のほか、授業づくりや教育課題、領域ごとの研修も実施しています。
希望者の教職員は全員受講できる研修で、講義だけでなく、体験やグループワーク等先生方が主体的に参加できる内容となっております。
今回はその課題別研修の中から、いくつかの研修をピックアップして紹介していきます。
(1)「体育」授業づくり研修
令和7年7月29日(火曜日)八尾市立西山本小学校体育館で教職員を対象に「体育」授業づくり研修を実施しました。
大阪体育大学 小林 博隆 准教授にマット運動の中で、運動嫌いな子どもたちに配慮した段階を経た授業展開について講義をしていただきました。
研修の中で受講者がそれぞれの所属校で活かせるヒントがありました。
受講者の感想
「今までは体に接触しての補助をすることが多かったですが、フラフープや跳び箱、マーカーなどを有効に活用することで、子ども同士での教え合いにもつながっていくと 思いました。後転で使用したマーカーも、視覚的におしりの位置を確認させることで、技に変化が生まれました。また、グループで協力・自然と声かけが生まれてくることで、「やりたい。もっとこうしたい。」という意欲がより強くなると感じました。」
「体育の授業では段階的な指導が求められる中で、小学校から積み上げてきた技をどう活かすかが教師の腕の見せ所であると思います。運動が得意な子どもをどのように伸ばすか、苦手な子どもを様々な視点で指導していくためには多くの指導方法を身に付けておくことが大切であると改めて感じました。私は、マット運動の指導が苦手であるため、指導に対しての考え方や段階的な指導方法を知ることができてよかったです。子どもの気持ちになることが大切であると知ることができました。デジタルとアナログをどのように融合していくかは他の競技や授業にも活かせると感じました。」
(2)八尾を学ぶ研修
令和7年8月5日(火曜日)八尾市観光・文化財課分室(旧八尾市立埋蔵文化財調査センター)で八尾を学ぶ研修を実施しました。
八尾市 魅力創造部 観光・文化財課 文化財係 樋口 薫さんに八尾の遺跡のことを教えていただいたり、実際に土器に触れる機会もありました。
八尾市観光・文化財課分室では、出前授業も行っていますので、ぜひご活用ください。
受講者の感想
「実際に発掘に関わったかたのお話が聞けたことで、その仕事に対する熱量が話の内容からも伝わってきました。歴史資料館の存在は知っていて、実際に見学したこともありましたが、今回参加させていただいた場所は恥ずかしながら知りませんでした。資料等も貸していただけたり、出前授業もしていただけるとのことですので、今後また授業内容によって相談していきたいと思います。」
「八尾の遺跡や遺物についてとてもよく知ることができました。土器を使った出前授業も本物を触ることができるとてもいい機会だと思います。私も、実際に触れたことでそれぞれの遺物の重さや質感を体感でき、当時の人がどのように使用してきたのかにとても興味を持ちました。」
(3)「図画工作」「美術」授業づくり研修
令和7年8月18日(月曜日)八尾市教育センターで「図画工作」「美術」授業づくり研修を実施しました。
ピカソプロジェクト代表の奥村 みずほさんに小学生、中学生の発達段階に合わせた評価の視点について講義していただきました。
実際に奥村さんが授業を展開しながら、予想される子どもたちの反応に対応する方法を教えていただく機会がありました。
受講者の感想
「子どもの作品を見るときに、子どもが何かをしようとした痕跡や挑戦してみてできたことを見つけ、それを言語化して伝えていくということです。そうしていくことで、 子どもが自分の見方や考え方、取り組んだことを認めてくれたと認識し、それが信頼関係の構築にもつながっていくということを知りました。」
「具体的な鑑賞活動を通して子どもとの対話などから様子を見取り、評価に結びつける視点について学ぶことができた。完成作品から子どもの思いを丁寧に読み取ること、 そして対話によるフィードバックを返すことも非常に大事なことだと感じた。」
(4)小学校「外国語活動」「外国語」授業づくり研修
令和7年8月21日(木曜日)八尾市教育センターで小学校「外国語活動」「外国語」授業づくり研修を実施しました。
佛教大学 赤沢 真世 准教授に「目標」と「評価」の一体化について講義していただきました。
実際に授業の映像を見ながら評価基準を受講者全員で考えてみる機会がありました。
受講者の感想
「外国語・外国語活動の授業づくりにおける「評価」に焦点を当てた研修を受講することができ、とても充実した時間でした。子どもたちのパフォーマンスを見て、実際に評価してみること。教師も子どもにも見える評価軸を定め、ゴールから逆算して授業をデザインしていくこと。それを実現するため、教師は子どもたちにどのような力をつけさせたいのかをイメージしておくことが、大切であると再認識しました。」
「目標を示し、指導をしたうえで評価をするという流れが大切だと学びました。目標も児童たちと作っていくかたちにできたら、確かに児童のモチベーションが上がると思います。ふりかえりの言葉も、時間切れでおざなりになってしまうことがあった1学期でしたが、2学期はふりかえりの時間を意識して授業を進めていきます。」
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