聞き取り学習

ページID1019490  更新日 令和7年7月2日

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講演中


 6月30日に3年生が聞き取り学習を行いました。お話をしてくださったのは主任の柳先生の教え子でもある山田貴大さんです。山田さんは生まれつき「筋ジストロフィー」を患い、電動車いすで生活されています。お話をされる前に山田さんは、先ずは自分の姿を見てどう思うかと生徒にたずねました。「初めて障がい者を見た」「近くで障がい者を見るのは初めて」「細い」など感じたままを率直に述べていました。柳先生の生徒だったころ、山田さんは他の生徒たちと変わらず、プールに入ったり、ドッチボール大会に出てボールを当てられたり、沖縄への修学旅行では柳先生の担ぐ担架でガマにもみんなと入ったそうです。「大抵のことはさせた」と柳先生も話していました。山田さんは生徒たちの第一印象を聞いた後、話を始められました。自分の状態を「何か特別にハンデを持っている」とは思わないと言われました。「人は誰にも個性があって、自分は自分の個性で生きやすくするために電動車いすを使っているだけ」と話されました。私も山田さんに初めてお会いしたとき、「たいへんな障がいをもっておられる」「大きなハンデだな」と勝手に思っていました。山田さんのこのお話を聞いて私もハッとさせられました。

 ご自身が高校へ進学する際に感じたことなどいろいろな経験を生徒たちに話してくれました。これから進路を選択していく3年生にとって、とても意味のある話だと思いました。「できないことを見るのではなく、できることを見る」「あきらめずにどうやったらできるかを考える」山田さんは電動車いすサッカーの日本代表として海外の大会にも出場されています。山田さんの言葉には重みがあると感じました。校長室で「一人で出かけて困ったとき、どんな助けがあればいいですか」とたずねたところ、「周りの人に声をかければ誰かがなんとかしてくれるから、一人で出かけても困ることはほとんどない」と言われました。どこまでもポジティブな姿勢です。柳先生がこの時期に山田さんを呼んだ理由がわかる気がしました。障がい者理解の時間と言うよりも進路学習のようであり、人生を豊かにするための「生き方」や「考え方」についてたくさんの気づきや学びがあったとても大切な時間となりました。

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