歯とお口の健康

ページID1023641  更新日 令和8年10月2日

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歯と口には食べることや会話をすることなどの役割があります。食べるためだけではなく、会話をして、コミュニケーションを取るためにも、発音に関わる歯や表情をつくる口は欠かせないものです。また、歯と口の健康は、全身の健康とも関わりがあることが分かってきており、生活の質を維持・向上させる点においても重要です。

歯周病は歯を失う原因の1位です

歯周病の過程

歯周病は歯肉炎と歯周炎の総称です。歯周病は、細菌による感染症で、「歯を支える土台(歯ぐきや骨)が溶けて、最後には歯が抜け落ちてしまう病気」です。自然に治ることはなく、自覚症状がほとんどないまま静かに進行するため「サイレントディジーズ(静かなる病気)」とも表現されます。

【歯肉炎】

歯肉炎は歯周病の初期の段階です。歯みがきが十分でないと、プラーク(歯垢:しこう)が歯と歯肉の境目に増えていきます。このプラークの中には、1mgあたり1億個以上もの細菌が含まれており、その中に含まれる歯周病菌が出す毒素によって、歯肉が腫れたり出血しやすくなったりします。この状態を歯肉炎といいます。

【歯周炎】

歯肉炎から進行した状態を歯周炎といいます。歯周炎になると、歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯周ポケットが4mm以上になると歯を支える骨が破壊され始めている可能性が高くなるといわれます。歯周病菌は空気が嫌いなため、深くなったポケットの中で歯周病菌の繁殖がさらにすすんでいきます。また、プラークが唾液と混ざって固まり、歯石という硬い石に変わります。歯周病菌はこの歯石を足がかりにして、さらにポケットの奥深くへと進行していきます。やがて歯周病菌が出す毒素によって歯を支える骨(歯槽骨:しそうこつ)が少しずつ溶かされていき、支えを失った歯は最終的に自然に抜け落ちてしまうこともあります。

歯周ポケット
歯周ポケット(4mm以上)を有する者の割合、年齢階級別(15歳以上)
(厚生労働省 令和6年歯科疾患実態調査)

進行した歯周病は年齢とともに増加傾向にあり、80~84歳で最も高くなっています。また55歳以上では、各年齢階級の50%以上の方が歯周ポケットを保有しているという結果でした。

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病は口腔内の疾患であるだけではなく、全身の健康へも関係があることが分かってきました。

歯周病によって起こった炎症物質や細菌は、歯ぐきの血管から血流に乗って全身へと運ばれていきます。こうした仕組みが体のさまざまな疾患と関連すると考えられています。

歯周病が全身に及ぼす影響

  • 糖尿病:炎症性物質が血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせ、糖尿病を悪化させる。
  • 血管の動脈硬化:歯周病菌が原因となり動脈硬化を進行させることで、血管が狭くなったりふさがってしまい、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になる。
  • 早産・低体重児出産:妊娠すると歯周病になりやすくなるため、歯周病菌が血中に入り胎盤を通して胎児に直接感染することで起こる。
  • 誤嚥性肺炎:むせたときに歯周病菌が肺に入り込んでしまうことにより起こる。高齢者に多い。
  • 認知症:歯周病菌が持つ毒素が、認知症を進行させる可能性がある。

歯周病の多くは遺伝性の病気などを除き、日頃の歯磨きや定期的な歯科健診などを受けることにより、原因であるプラークや歯石を除去することで予防することができます。

歯周病から大切な歯とお口の健康を守るために

歯のケアには、自分自身で行う「セルフケア」と、歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」の2種類があります。

お口の健康を守るためには、この2つを組み合わせることが大切です。

【セルフケア】ブラッシングのポイント

ブラッシング

セルフケアは、毎日の歯みがきなど自身でできる口腔ケアのことです。

歯みがきにおけるブラッシングは、歯周病の予防、または歯周病の悪化を防ぐだけでなく、歯ぐきのマッサージ効果により血行を促進して歯周病を防ぐという役割もあります。

 

  • 歯ブラシはペングリップ(鉛筆のように持つ)で持ち、ブラシは小刻みに横向きに動かす
  • ブラッシングの圧は100~200g(歯ブラシの毛先を爪に当てた時に、爪の色が少し白くなる程度の力)
  • 歯と歯ぐきの境目は歯ブラシの毛先が45度になるように当て、弱い力で小刻みに動かす
  • 上の奥歯は口を閉じぎみにして磨く
  • 前歯の裏は、歯ブラシの角を利用して磨く
  • 磨き残しを防ぐため、磨く順番を決める

※歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを取り除くため、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう

【プロフェッショナルケア】歯周病は早期治療がカギ!

プロフェッショナルケアは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家による口腔ケアのことです。

定期的な健診や歯石除去、治療などが該当します。

八尾市では、無料で受けることが出来る歯科健康診査を実施しています。

定期的に歯科健診を受診することでかかりつけ歯科医院をもち、それぞれに合ったお手入れの方法を学んでいただき、お口の健康を守りましょう。

対象年齢など、詳しくは下記よりご覧ください。

後期高齢者医療歯科健康診査については下記よりご覧ください。

災害時もお口のケアで命を守ろう

災害発生時は不規則な生活から免疫力が下がるため、肺炎、インフルエンザ、風邪などの感染症にかかりやすくなります。口の中を清潔に保つことができないと、口の中の菌が肺の中へ入り肺炎を引き起こすことがあるため、高齢者では特に注意が必要です。

災害時は水が不足するので、なるべく水を使わない方法でお口のケアを行います。歯磨きの合間にハブラシの汚れをティッシュでふき取るなどの工夫をしましょう。

ハブラシがない場合は食後に少量の水やお茶でうがいをする、ハンカチやティッシュで歯の汚れをとるのも効果的です。また、液体ハミガキ(ブラッシングが必要)や洗口液(ブラッシングが不要)は水でのすすぎが不要なので水の代わりに使用してください。

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