[2024年2月26日]
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最近よく耳にするフレイル。
フレイル(※1)とはさまざまな原因により心身機能が低下し「要介護」のリスクが高まっている状態のことを言います。
このように説明すると「そんな状態って・・・もっと年齢を重ねた先のことちゃうん!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
フレイルは、高齢者の課題だと捉われがちですが、大阪府の調査では、40歳代・50歳代にもフレイルに該当する人がいることが明らかになりました。若い方でも、痩せや筋力低下などのフレイルの芽を放置すると、将来、フレイルのリスクは高くなります。生活の見直しなどの適切な取り組みを行うことでフレイルは予防できます!!
働く世代の今から、フレイル予防を始めていきましょう!
※1:フレイルについては「知ってくださいフレイル予防!(別ウインドウで開く)」をご覧ください。
働く世代は「仕事」「家事」「育児」に大忙し!また更に親世代の「介護」が必要になったり・・・
生活や仕事に追われ、気が付けば…
働く世代からのフレイル予防のキーワードは、(1)筋肉量・筋力、骨量、(2)生活習慣病です。
筋肉量は加齢に伴い、40歳代から減少しはじめます。
仕事での身体活動量の低下(テレワークなどで出勤での活動量が減少した、現場での作業から管理業務になり、事務作業の時間が増加した等)により、筋肉量の減少・筋力の低下を引き起こします。
また、身体活動量の低下から代謝低下・食欲低下となり、筋肉や骨の材料となる栄養不足することにより、さらに筋肉量・筋力の低下、骨量の低下につながります。
こうした悪循環を繰り返すことにより、知らない間に歩くための機能が低下し、何もないところでつまづく、歩行速度の低下などがみられるようになります。
筋肉量・筋力低下を予防・改善させ、この悪循環を断ち切ることが大切です。
筋肉の衰え・骨量の低下は、適切な運動を行いバランスの良い食事をとることで、防ぐことができます。
多くの女性が持つ「やせ願望」やダイエット指向。
実はその多くの方がやせる必要がないのに、偏った食生活や極端なダイエットを繰り返しています。若い女性の「やせ」は筋肉量や骨量の減少をきたしフレイルを含め、多くの健康問題のリスクを高めます。さらに若い女性や妊婦の低栄養問題は「次世代の子ども」の生活習慣病のリスクを高めると危惧されています。ご自身の健康維持・増進、将来生まれてくる子どもの健康にとって大切であることを理解し、適正体重の維持とバランスのとれた食生活を心がけましょう。
▶ 若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題(別ウインドウで開く)(八尾市のホームページを離れます:厚生労働省)
生活習慣病の予防は若い頃からの生活習慣が大きく影響します。
特に、働く世代のこの時期の健康管理が大事です。
メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防と管理を通じて、脳卒中、心臓病、腎臓病などへの重症化を防ぐことがフレイルの予防につながります。
働く世代の中年期や高齢期に気を付けたい健康の取り組みが下の図にまとめられています。
ここで、「中年期は何歳~何歳?」とか「誕生日が来たら65歳になるので、誕生日を機に健康づくりの取り組みを変えなければならないの?」と気になる方もおられたのではないでしょうか?
答えは、ご自身の健康状態に合わせた健康づくりの取り組みをすすめることが大切です!
例えば、高齢者でも、メタボ対策が必要な方もおられますし、若い方でもフレイルの予兆が出ている方はフレイル対策を行うことが大切です。
そのためにも、まずは定期的に健(検)診を受け、ご自身の健康状態を把握することが大切です。
運動習慣については、定期的な運動を1年以上継続している人の割合は、男女ともに、20~39歳で最も低い傾向でした。40~64歳でも男女ともに20%台と低率でした。
食生活では、バランスの良い食事を1日2回以上摂っている人の割合は、男女ともに、20~39歳、40~64歳で5割に満たない低い割合でした。
喫煙状況では、男性の30~50歳代において、高い傾向にありました。
知識編で説明したとおり、働く世代からのフレイル予防のポイントは、(1)筋肉量・筋力、骨量を保つこと、(2)生活習慣病の予防・コントロールです。そのためには、若いうちから「運動」・「栄養」・「禁煙」・「健(検)診等受診」に取り組むことが大切です。
休憩時間を活用して身体を動かす機会を持ち、またリフレッシュのためにも作業の合間時間にも実施してみましょう!!
休憩時間や合間時間にできるストレッチや筋力トレーニングを紹介します!
通勤時間は運動時間確保のチャンス!!
国の指針(※2)では、1日あたり8000歩を目標歩数として推奨しています。
通勤時間や空き時間を活用し、できるだけ歩く時間を持ちましょう!
デスクワーク中心の方など、仕事の日に運動の機会や時間をつくることが難しい方は、休みの日を活用して不足している歩数を補いましょう!
※2:「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」(厚生労働省)では、18歳から64歳の男女に対して、1日8000歩に相当する身体活動を推奨しています。
▶『公園てくてく健康づくり(別ウインドウで開く)』
八尾市内の公園を繋いで健康づくりのためのおすすめウォーキングコースを作りました!
健康遊具などの公園にある設備を活用した筋力運動なども「公園てくてく健康づくり」のページで紹介しています。
腰痛は悪化すると、日常生活への影響が出たり運動の足かせとなる場合があり、フレイル予防のためにも腰痛を予防していくことが大切です!
※腰痛は治療が必要な疾患の可能性もありますので、痛みが強い場合や長く続く場合は放置せずに受診しましょう。
◎仕事で重い荷物の作業がある方は身体の使い方を意識しましょう!
筋肉量・筋力の維持向上にはたんぱく質が重要です!
生活習慣病予防のためには、活動量に合わせた食事の量の設定、バランスの良い食事を摂取しましょう!
フレイル予防のための食事のとり方(厚生労働省:食べて元気にフレイル予防より)
ポイント(1) 3食しっかり食べましょう
ポイント(2) 1日2回以上、主食・主菜・副菜を組み合わせて食べましょう
ポイント(3) いろいろな食品を食べましょう
ポイント(1) 3食しっかり食べましょう
「朝食、食べていますか?」
朝食を食べると睡眠中に下がった体温が上昇し、脳にエネルギーを補給するため、集中力や仕事へのやる気がUPします!
▶大阪府:働き盛りのあなたに贈る食育ガイド(別ウインドウで開く)(八尾市のホームページを離れます)
▶厚生労働省:食べて元気にフレイル予防(別ウインドウで開く)(八尾市のホームページを離れます)
おロの機能が低下すると、 食べることに支障が生じます。 歯と歯ぐきの健康を保ちましょう。
喫煙は動脈硬化や生活習慣病の原因となるだけでなく、筋肉量・骨量の低下にも関連します。
喫煙している人は禁煙しましょう!
定期的に健(検)診を受け、ご自身の健康状態を把握することが大切です。
その他、八尾市で行われているフレイル予防について、こちらのページで紹介しておりますので是非ご覧ください。
八尾市健康福祉部健康まちづくり科学センター
電話: 072-994-0665
ファックス: 072-922-4965
電話番号のかけ間違いにご注意ください!