百人一緒~面接練習
ある日の午後
1月17日金曜日、1年生が体育館で百人一首大会を行いました。百人一首は鎌倉時代に成立し、江戸時代ごろからかるたとして遊ばれるようになったと言われていますが、そのような古くから伝わる“百人一首”に生徒たちは一生懸命に取り組みます。1年生に廊下ですれ違ったときに、『はなのいろはうつりにけりな…』など上の句をさりげなく言ってみると間髪を入れずに『わがみよにふる…』と下の句を大きな声で答える生徒もいます。幼いころから親しんでいて、多くの句をすでに覚えている生徒もいますが、冬休みに“この一句だけ”と覚えて、ねらい通りその札を取れた時に満面の笑みになる生徒を見るとこちらまでうれしくなります。後半には下の句を大きな紙に書いて体育館の床に並べ、上の句が読まれると走りながら取りに行くという知力と体力の必要な“百人一首”を行っていました。学級代表が中心になって運営をし、学年の生徒たちは指示に従ってテキパキと動き、自分たちで企画し、工夫した楽しい百人一首大会だったようです。
一方、3年生は同じ時間に進路に向けて面接の練習を行っていました。入学試験の際に全員が面接を受けるわけではありませんが、この時期に履歴書の書き方から、面接まで社会に出てから必要になる経験をさせています。面接官役の私たちも、緊張感を持たせるために笑顔は控えめで質問をしていきます。生徒たちは本当に一生懸命に答えようとします。用意していた答えを忘れてしまったけど何とかしようとする姿や、思いがけない質問に黙りこむことなく答えようとするひたむきな姿は、もうそれだけで“合格”と言いたくなるほど真摯な態度に見えました。体育館で百人一首を楽しんでいるあどけない1年生と、凛々しく面接練習にのぞむ3年生。両方を見ると、中学校の3年間はこれほど心身ともに生徒を成長させるのだと感じます。
放課後、『1年生は百人一首大会、3年生は面接練習、2年生は何をしていたのだろうか』などと考えながら阪神淡路大震災からちょうど30年目となるこの日を思い、今日も平穏無事に過ごせたことに深く感謝し、これからの生徒たちの未来に思いをはせながら、一日を終えました。
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