禁煙されたい方へ
禁煙に遅すぎるということはありません
長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。
また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、治療中の方が禁煙することも大切です。
禁煙の効果
たばこに関連する短・中期的な死亡率を引き下げる唯一の方法は、禁煙であることが科学的に実証されています。
禁煙開始後24時間で、心臓発作のリスクが下がりますが、その後比較的早くに、咳や痰などの呼吸器症状がよくなり、インフルエンザなどの呼吸器感染症にかかる危険性が下がります。
早ければ1か月経つと咳や喘鳴(ぜんめい)などの呼吸器症状が良くなります。
また、免疫機能が回復して、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
さらに1年経つと肺機能が改善し、2~4年後には虚血性心疾患(※1)や脳梗塞のリスクが約1/3減少します。
肺がんのリスクが下がるのは、5年後以降と少し時間がかかりますが、禁煙して10~15年経てば様々な病気にかかる危険が、非喫煙者のレベルまで近づくことが分かっています。
その他、顔色や胃の調子が良くなったり、目覚めがさわやかになるなど、日常生活の中で実感できる様々な効果があります。
禁煙すると、家族から喜ばれたり、何事にも自信がついたりすることも、禁煙に成功された方々の体験から分かっています。
また、ニコチン切れでイライラしたり、家族から毎日のように「たばこ臭い」「煙たいからベランダで吸って」などと、非難されるストレスがなくなり、「禁煙したら家庭内がなごやかになった」と話す禁煙成功者もいます。
(※1):虚血性心疾患とは、「心筋梗塞」や「狭心症」などで、心臓に十分血液がいきわたっていない状態で、運動やストレスで前胸部などに痛み(心臓の痛み)、圧迫感といった症状が生じる状態のことをいいます。
やめたいのにやめられないのはなぜ?たばこがもたらす2つの依存
たばこが身体に悪い影響をもらたすことは理解していても、それでもやめられない、一度やめたけどまた吸ってしまうのは、身体的な「ニコチン依存」と心理的な「習慣的依存」の2つが影響しているからです。
禁煙できないのは意志が弱いからではなく、原因はこの2つの依存にあります。
ニコチン依存(身体的依存)
たばこに含まれる「ニコチン」は化学物質としては、毒物に指定されているほど神経毒性の強い猛毒です。
中毒性があり、子どもが誤ってたばこの葉を食べると中毒を起こし、死に至ることもあります。
ヘロインやコカインなどの麻薬と同じくらい強い依存性があるこの「ニコチン」が、強い薬物依存をもたらし『ニコチン依存症』を引き起こします。
喫煙によって煙から体内に取り込まれた「ニコチン」は急速に全身に広がり、脳に作用して心地よさをもたらします。
たばこを吸うと頭がスッキリしたり、落ち着く感覚になるのは、この働きによって起こります。
たばこをなかなかやめることができなかったり、一度やめてもまた吸ってしまうのは、『ニコチン依存症』になっているからです。
習慣的依存(心理的依存)
たばこをやめられないもうひとつの依存は、喫煙が生活の中に習慣として組み込まれてしまう『習慣的依存』のためです。
こんな時に吸っていませんか?
- 朝起きた時に
- 食後のコーヒーと一緒に
- 新聞を読む時やスマホを触りながら
- 自転車や車に乗りながら
- 仕事の休憩時間に
- 寝る前に
このように、普段の行動の中にいつもたばこが片手にないでしょうか?
「口がさみしい」「手持ち無沙汰」「間が持たない」などを埋めるため、条件反射のようにたばこに手が伸びてしまうことが『習慣的依存』です。
あなたの禁煙したい気持ちをサポートします!
「たばこをやめたいけれどやめられない…」「きっかけがあれば禁煙したい…」など、そんな思いをお持ちではありませんか?長年たばこを吸っていても、禁煙はいつ始めても遅すぎることはありません。病気の有無を問わず健康改善が期待できるので、病気の予防だけでなく、病気をお持ちの方が禁煙することも大切です。
禁煙塾
従来のような「忍耐」だけの禁煙ではなく、科学的に比較的楽に禁煙できるノウハウをお伝えする教室です。
同じ目標の仲間がいることで禁煙の成功率も上がります。
受講は「対面型(保健センターでの受講)」と「動画教室(動画視聴による受講)」が選べます。
健康相談
「禁煙したいけど、どんな方法があるの?」「禁煙治療ができる病院は?」など、禁煙に興味がある方や、禁煙を始めたい方の相談を行っています。あなたに合った禁煙方法を一緒に考えサポートします。
禁煙治療
禁煙は、自分一人だけではなかなか達成が難しいとも言われています。そこで、医療機関のサポートのもと、禁煙をすすめる禁煙治療が広まっています。(禁煙治療を受けるためには要件を満たしている必要があります)
禁煙治療は保険診療で受診ができ、喫煙によって増える一酸化炭素の測定や医師からのアドバイス、禁煙補助薬の処方などが行われます。保険診療による禁煙治療は、一般に下の図のようなスケジュールで診察と禁煙補助剤の調剤が行われます。また、加熱式たばこを使用している人も、要件を満たせば保険診療で禁煙治療を受けることができます。
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